靴磨きは靴のコンディションや、履いている期間で磨き方が変わってきます。
この記事では履いた期間別の靴磨き方法を紹介します。
1〜2分で磨き方がわかる動画も用意したのでサクッと知りた方はそれぞれ動画をご覧ください!
また、以下の2つを軸に磨き方を提案していきます。
靴を長期間履く
最低限の道具で磨く
メンテナンス次第で靴の持ちはかなり変わってきます。大事な靴は長くきれいに使ってもらいたいので、長期間履けるような磨き方をご提案します。
靴磨きにハマるとブラシ、クリームとたくさん集めてしまうんですが、今日紹介する道具をまず揃えてみるといいと思います。
靴磨きの道具は各メーカーで様々ありますし様々な磨き方がありますので、ご自身でアレンジを加えながら靴磨きを楽しんでください!
一年を通した靴磨きのパートは以下になります。
①履き降ろす前の靴磨き
②履いたその日の靴磨き
③月に一度の靴磨き
④半年に一度の靴磨き
②〜④を繰り返します。
目次
履き降ろす前の靴磨き
「履き降ろす前の靴磨き」は2日に分けて行います。
1日目は仕上げで塗られているクリームやワックスを落とし、乾燥している革を保湿します。
2日目は油性クリームを塗って補油とツヤ出しを行い、実際に履けるように仕上げます。
動画で見る
使う道具

- 馬毛ブラシ
- 豚毛ブラシ
- 布(Tシャツなど)
- ネル布
- ペネトレイトブラシ
- クリーナー
- デリケートクリーム
- 無色の油性クリーム
- 油性クリーム
- レーダーオイル
- シューキーパー
- (ワックス)
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磨く手順
【1日目】
- 靴紐をはずす
- シューキーパーを入れる
- 馬毛ブラシでブラッシング
- 無色の油性クリームでワックスを落とす
- クリーナーで古いクリームやワックスを落とす
- デリケートクリームで保湿
- 豚毛ブラシでブラッシング
- 乾拭き
- レーダーオイルで補油
- 一日寝かせる
【2日目】
- 豚毛ブラシでブラッシング
- 乾拭き
- 油性クリームで補油とツヤ出し
- 30分置く
- 豚毛ブラシでブラッシング
- 乾拭き
- (お好みでハイシャイン)
- 靴紐を通す
【1日目】
①靴紐をはずす
目的:靴全体をケアするため
②シューキーパーを入れる
目的:靴の型崩れを防ぎ、履きジワを伸ばすため
③馬毛ブラシでブラッシング

目的:表面の汚れを払うため
靴磨きの手順はブラッシングから始まります。アッパー全体とアッパーとコバの間部分もしっかりブラシを入れていきます。
履きジワの部分はシワの向きに沿ってブラシ、クリーム、クリーナーを入れましょう。
馬毛ブラシは豚毛と比べると毛足が長く毛が柔らかいため、ホコリを取るのに適しています。
④無色の油性クリームで古いワックスを落とす
目的:クリーナーだけでは落とし難いワックスを落とすため
ネル布に無色の油性クリームを少量取り、ワックスが乗っている部分を円を描くように優しく拭きます。
⑤クリーナーで古いクリームやワックスを落とす

目的:仕上げで塗られている古いクリームやワックスを落として、栄養を革に入れやすくするため
使い古しのTシャツの切れ端など水分が染み込みやすい布を指に巻き、クリーナーを布が湿るくらいの量を取ります。
カカトの内側から大きく円を描くようにクリームを落としていきます。
4回程繰り返すとある程度古いクリームやワックスは落とせます。
カカトの内側から塗っていくのがセオリーです。
革とクリーナー、クリームとの相性が悪くシミになってしまった時に一番目立たない部分だからです。
汚れ落としをやりすぎると革を痛めてしまうので、布に移るクリームがやや薄くなる程度になったら止めましょう!
完全に取れなくなるくらいだとやりすぎです!
⑥デリケートクリームで保湿

目的:乾燥した革に保湿をして、革をしなやかにするため
指もしくはペネトレイトブラシに少量を取り、靴全体に塗っていきます。
靴の内側とソール(レザーに限る)にも塗り込んで靴全体に潤いを与えます。
指で塗る場合、指の滑りが悪くなったら次のクリームを指に取り全体に塗っていきましょう。
ペネトレイトブラシの場合、米粒2つ分くらいを4回を目安に塗りましょう。
・指で塗ると、指の感覚で均一に塗れているかわかります。
また、乾燥している部分などを把握できます。
体温で溶けるので硬くなったクリームも扱いやすくなるというメリットもあります。
・ペネトレイトブラシで塗ると、革の継ぎ目やコバの間などの細部にもムラなく塗れます。
また、薄塗りがしやすく塗りすぎないです。
指が汚れないのでクリームが指に残るのが気になる方におすすめです。
⑦豚毛ブラシでブラッシング

目的:コシのある豚毛ブラシで⑤で塗ったクリームを革になじませるため
手の振りを大きく、靴全体をブラッシングしていきます。
豚毛は馬毛と比べて、コシが強いためにクリームを均等に革に馴染ませ、ツヤを早く出すことができます。
豚毛ブラシは色別で揃えましょう。
⑧ネル布で乾拭き

目的:余分なクリームを拭き取るため
ネル布を指に巻いて靴全体を拭いていきます。
⑨レーダーオイルで補油

目的:革の栄養分である油分を加えて、革を柔らかくするため
指に巻いたネル布が軽く湿る程度を取り、1回で革全体に塗っていきます。
オイルを塗りすぎると革の表面にオイルが残り、ホコリが付きやすくなったりクリームがのりにくくなります!
⑩一日寝かせる
目的:⑧で塗ったオイルを革にじっくり浸透させるため
⑧の後にブラッシングや乾拭きをせずにそのまま寝かせます。
【2日目】
①豚毛ブラシでブラッシング
目的:1日目の⑧で塗ったオイルを靴全体に馴染ませるため
手の振りを大きく、靴全体をブラッシングしていきます。
②乾拭き
目的:表面に残ったオイルを拭き取るため
指に巻いたネル布で靴全体を拭いていきます。
③油性クリームで補油とツヤ出し


目的:少しずつ油分を加えるためと、実際に履けるように靴にツヤを出すため
指もしくはペネトレイトブラシに油性クリームを少量取り、革全体に塗っていきます。
アッパーとコバの間にもしっかり塗り込んでいきましょう。
この時タンには塗らないようにしましょう。元の革の色と比較できるための工夫です。
油性クリームの”サフィールノワール クレム1925″は乳化性クリームと比べるとより艶が出やすいクリームです。
また、革の栄養分である油脂を多く含むので長期間履くためにも良いと思います。
④30分置く

目的:③で塗ったクリームを革に浸透させるため
⑤豚毛ブラシでブラッシング

目的:クリームを革全体になじませて、ツヤを出すため
手の振りを大きくして靴全体をブラッシングします。摩擦熱でツヤが出るので素早くブラッシングしてください。
⑥乾拭き

目的:表面に残った余分なクリームを取り除くため
指に巻いたネル布で靴全体を拭いていきます。靴の表面がサラサラになるまで乾拭きをします。
乾拭きを怠ると、余分なクリームが表面に残り以下のようなデメリットがあるので念入りに。
- ホコリが付きやすくなりカビの原因になる
- ひび割れの原因になる
- 服に色が移る
(⑦お好みでハイシャイン)
目的:つま先の保護や靴の表情に変化をつけるため
ワックスの塗り方は別途紹介します。
⑧靴紐を通す
Before&After




履いたその日の靴磨き
「履いたその日の靴磨き」はホコリを払って、乾拭きをするだけのシンプルなケアです。
この簡単なケアをするだけで靴をきれいな状態でキープできます。
30秒程度でできるのでめんどくさがらずケアをしましょう!
これを続けるコツは玄関にブラシとネル布を常備しておいて、ルーティン化しやすい環境を作ることです。
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使う道具

- 馬毛ブラシ
- ネル布
- (シューキーパー)
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磨く手順
- シューキーパーを入れる
- 馬毛ブラシでブラッシング
- 乾拭き
①シューキーパーを入れる

目的:型崩れ防止、履きジワを伸ばす、湿気を取るため
木製のツインチューブタイプは靴に均等にテンションをかけて、湿気やにおいを吸収してくれます。
②馬毛ブラシでブラッシング

目的:靴に付いた汚れを払うため
靴全体をブラッシングします。履きジワは部分はシワに沿ってブラッシング。
アッパーとコバの間も汚れが溜まりやすいのでしっかりブラッシングします。
履きジワの部分はシワの向きに沿ってブラシ、クリーム、クリーナーを入れましょう
馬毛ブラシは豚毛と比べると毛足が長く毛が柔らかいため、ホコリを取るのに適しています。
③乾拭き

目的:小傷の修復とツヤ出しのため
指に巻いたネル布(グローブも便利です)で靴全体を拭きます。
(ワックスに傷が着いてしまった場合、ネル布に少し水をつけて拭いていきましょう)

Before&After


靴についたホコリが取れ、つま先のスレた部分も補修できました!
月に一回の靴磨き
週に1〜2回ペースで履いたら月に一度のメンテナンスをします。
靴を長持ちさせるためには、「古いクリーム(ロウ分)をしっかり取り除くこと」と「油分を適量与えること」が重要です。
古いクリームを落とさずに新しいクリームを塗り重ねてしまうと、革のひび割れに繋がってしまうので重ね塗りは注意が必要です。
人間の肌同様油分は革の栄養分なので、適度な油分を加えていくこと革のコンディションを保つことができます。
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使う道具

- 馬毛ブラシ
- 豚毛ブラシ
- ペネトレイトブラシ
- ネル布
- クリーナー
- デリケートクリーム
- 油性クリーム
- (ワックス)
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磨く手順
- 靴紐をはずす
- 馬毛ブラシでブラッシング
- クリーナーで汚れ落とし
- デリケートリームで保湿
- 豚毛ブラシでブラッシング
- 乾拭き
- 油性クリームで補油とツヤ出し
- 30分置く
- 豚毛ブラシでブラッシング
- 乾拭き
- (お好みでハイシャイン)
- 靴紐を通す
①靴紐をはずす
目的:靴全体をケアするため
②馬毛ブラシでブラッシング

目的:靴の表面に付いたホコリを払うため
靴全体をブラッシングします。ベロ部分やアッパとコバの間もしっかりブラッシングします。
履きジワの部分はシワの向きに沿ってブラシ、クリーム、クリーナーを入れましょう
馬毛ブラシは豚毛と比べると毛足が長く毛が柔らかいため、ホコリを取るのに適しています。
③クリーナーで汚れ落とし

目的:1ヶ月使用して付いた汚れや古いクリームを落とすため
布(Tシャツなど)を指に巻いて、全体が湿るくらいの量を取ります。
カカトの内側からはじめ、円を描くように優しく拭いていきます。
履きジワ部分はシワに沿って拭きます。
4回くらいに分けて拭いていき、表面のクリームと汚れを落としていきます。
カカトの内側から塗っていくのがセオリーです。
革とクリーナー、クリームとの相性が悪くシミになってしまった時に一番目立たない部分だからです。
汚れ落としをやりすぎると革を痛めてしまうので、布に移るクリームがやや薄くなる程度になったら止めましょう!
完全に取れなくなるくらいだとやりすぎです!
④デリケートクリームで保湿

目的:革に保湿をして革をしなやかにするため
指やペネトレイトブラシを少量取り、靴全体に塗っていきます。
指で塗る場合、指の滑りが悪くなったら次のクリームを指に取り全体に塗っていきましょう。
ペネトレイトブラシの場合、米粒2つ分くらいを4回を目安に塗りましょう。
・指で塗ると、指の感覚で均一に塗れているかわかります。
また、乾燥している部分などを把握できます。
体温で溶けるので硬くなったクリームも扱いやすくなるというメリットもあります。
・ペネトレイトブラシで塗ると、革の継ぎ目やコバの間などの細部にもムラなく塗れます。
また、薄塗りがしやすく塗りすぎないです。
指が汚れないのでクリームが指に残るのが気になる方におすすめです。
⑤豚毛ブラシでブラッシング

目的:④で塗ったクリームを靴全体に行き渡らせるため
手の振りを大きく靴全体をブラッシングしましょう。
豚毛は馬毛と比べて、コシが強いためにクリームを均等に革に馴染ませ、ツヤを早く出すことができます。
豚毛ブラシは色別で揃えましょう。
⑥乾拭き

目的:余分なクリームを取り除くため
指に巻いたネル布で靴全体を拭きます。靴の表面がサラサラになるまで乾拭きしましょう。
⑦油性クリームで補色、補油、ツヤ出し

目的:新しいクリームを塗り、補色、補油、ツヤ出しをするため
指もしくはペネトレイトブラシに少量を取り、靴全体に塗り込みます。
カカトの内側からはじめ、円を描くように塗っていきます。履きジワ部分はシワに沿って塗ります。
この時タンには塗らないようにしましょう。元の革の色と比較するための工夫です。
油性クリームの”サフィールノワール クレム1925″は乳化性クリームと比べるとより艶が出やすいクリームです。
また、革の栄養分である油脂を多く含むので長期間履くためにも良いと思います。
水分が多めの乳化性クリーム、デリケートクリームと併用すると良いでしょう。
⑧30分置く
目的:⑦で塗ったクリームをしっかり浸透させるため
しばらく置くことでしっかり着色され、ツヤもしっかり出すことができます。
⑨豚毛ブラシでブラッシング
目的:クリームを革全体になじませて、ツヤを出すため
手の振りを大きくして靴全体をブラッシングします。摩擦熱でツヤが出るので素早くブラッシングしてください。
革の継ぎ目にもブラシを入れて、均等にクリームを伸ばしましょう。
⑤同様に履きジワ部分はシワに沿ってブラッシングします。
⑩乾拭き
目的:表面に残った余分なクリームを取り除くため
指に巻いたネル布で靴全体を拭いていきます。靴の表面がサラサラになるまで乾拭きをします。
乾拭きを怠ると、余分なクリームが表面に残り以下のようなデメリットがあるので念入りに。
- ホコリが付きやすくなりカビの原因になる
- ひび割れの原因になる
- 服に色が移る
(⑪お好みでハイシャイン)
目的:つま先の保護や靴の表情に変化をつけるため
ワックスの塗り方は別途紹介します。
⑫靴紐を通す
Before&After
(上・左がBefore、下・右がAfter)




色も少し入り、全体的にツヤが出たのがわかるでしょう。
半年に一回の靴磨き
週1〜2回ペースで履いた靴を、月に一回の靴磨きをして、今回の半年に一回の靴磨きをします。
今回はクリーナーも使います。またソールのケアとコバのケアもして半年履いたダメージを修復していきます。
いわゆる「フルメンテナンス」です。
また、年に一度必要ならばこの磨き方にレーダーオイルを加えてオイルを加えましょう。
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使う道具

- 馬毛ブラシ
- 豚毛ブラシ
- ペネトレイトブラシ
- ネル布
- 布(Tシャツなど)
- クリーナー
- デリケートクリーム
- 油性クリーム
- 無色の油性クリーム
- レーダーオイル
- (ワックス)
- (アルコール)
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磨く手順
- 靴の中に溜まったホコリを取る
- 靴紐をはずす
- 馬毛ブラシでブラッシング
- 無色の油性クリームでロウを溶かす
- クリーナーで汚れ落とし
- 乾拭き
- デリケートクリームで保湿
- 豚毛ブラシでブラッシング
- 乾拭き
- 油性クリームで補色、補油、ツヤ出し
- 30分置く
- ワックスでコバのケア
- レーダーオイルでソールケア
- 豚毛ブラシでブラッシング
- 乾拭き
- (お好みでハイシャイン)
- 靴紐を通す
革の状況をみて必要ならば⑨の後にレーダーオイルを塗って一日寝かせましょう。
目安は年に一度です。
①靴の中に溜まったホコリを取る


目的:つま先に溜まったホコリが原因のカビを防ぐため
布(Tシャツなど)を指に巻きつけてつま先に溜まったホコリを取ります。手が入らなければ布を割り箸などに巻き付けて取りましょう。(除菌を兼ねてアルコールを使用してもいいでしょう。)
②靴紐をはずす
目的:靴全体をケアするため
③馬毛ブラシでブラッシング

目的:表面のホコリを払うため
靴全体をブラッシングします。タンやアッパーとコバの間、ソールのケアもするのでソールもブラッシングしましょう。
履きジワの部分はシワの向きに沿ってブラシ、クリーム、クリーナーを入れましょう
馬毛ブラシは豚毛と比べると毛足が長く毛が柔らかいため、ホコリを取るのに適しています。
④無色の油性クリームでロウを溶かす

目的:ワックスや月に一度塗っていた油性クリームのロウ分を溶かすため
指に巻いたネル布に無色の油性クリームを米粒2つ分くらい取ります。4回くらいに分けて靴全体を拭いていきます。
カカトの内側から塗っていくのがセオリーです。
革とクリーナー、クリームとの相性が悪くシミになってしまった時に一番目立たない部分だからです。
⑤クリーナーで汚れ落とし

目的:④で溶かしたロウや汚れを落とすため
指に巻いた布(Tシャツなどの水分をよく吸う布)が湿るくらいのクリーナーを取ります。4回くらいに分けて靴全体を拭いていきます。
汚れ落としをやりすぎると革を痛めてしまうので、布に移るクリームがやや薄くなる程度になったら止めましょう!
完全に取れなくなるくらいだとやりすぎです!
⑥乾拭き
目的:表面に残った余分なクリーム、クリーナーを取り除くため
指に巻いたネル布で靴全体を拭いていきます。
⑦デリケートクリームで保湿


目的:革に保湿をして革をしなやかにするため
指やペネトレイトブラシに少量取り、靴全体に塗っていきます。
指で塗る場合、指の滑りが悪くなったら次のクリームを指に取り全体に塗っていきましょう。
ペネトレイトブラシの場合、米粒2つ分くらいを4回を目安に塗りましょう。
・指で塗ると、指の感覚で均一に塗れているかわかります。
また、乾燥している部分などを把握できます。
体温で溶けるので硬くなったクリームも扱いやすくなるというメリットもあります。
・ペネトレイトブラシで塗ると、革の継ぎ目やコバの間などの細部にもムラなく塗れます。
また、薄塗りがしやすく塗りすぎないです。
指が汚れないのでクリームが指に残るのが気になる方におすすめです。
⑧豚毛ブラシでブラッシング
目的:⑦で塗ったクリームを靴全体に行き渡らせるため
手の振りを大きく靴全体をブラッシングしましょう。
豚毛は馬毛と比べて、コシが強いためにクリームを均等に革に馴染ませ、ツヤを早く出すことができます。
豚毛ブラシは色別で揃えましょう。
⑨乾拭き
目的:余分なクリームを取り除くため
指に巻いたネル布で靴全体を拭きます。
この後必要ならばレーダーオイルで油分をさらに加え1日寝かせましょう。年一が目安。
⑩油性クリームで補色、補油、ツヤ出し

目的:靴全体に補色、補油、ツヤ出しをして革の表面を整えるため
指もしくはペネトレイトブラシに少量を取り、全体にムラなく塗り込んでいきます。
アッパーとコバの間もしっかりクリームを入れていきます。
油性クリームの”サフィールノワール クレム1925″は乳化性クリームと比べるとより艶が出やすいクリームです。
また、革の栄養分である油脂を多く含むので長期間履くためにも良いと思います。
水分が多めの乳化性クリーム、デリケートクリームと併用すると良いでしょう。
⑪30分置く

目的:クリームを革に浸透させるため
⑫ワックスでコバのケア

目的:乾燥したり傷ついたりしたコバを修復するため
指もしくはペネトレイトブラシで色付きのワックスを塗っていきます。その後乾拭きをして余分なクリームを
取り除きツヤを出します。
コバはアッパーを守る役割があるので、傷がついてしまいがちです。
コバのざらつきが気になるときはヤスリで削り表面を平らにしましょう。
⑬レーダーオイルでソールケア

目的:乾燥して、磨耗しているレザーソールを修復するため
指に巻いた布(Tシャツなどの水をよく吸う布)が湿るくらいのレーダーオイルを取ります。2〜3回に分けてソールを拭いていきます。
ペネトレイトブラシの裏を使ってソールの繊維を引き締めます。
⑭豚毛ブラシでブラッシング
目的:クリームを靴全体に馴染ませて、ツヤを出すため
手の振りを大きく靴全体をブラッシングしていきます。素早くすることでツヤが出てきます。
⑮乾拭き
目的:余分なクリームを取り除くため
指に巻いたネル布で靴全体を拭いていきます。靴がサラサラになるまで乾拭きしましょう。
乾拭きを怠ると、余分なクリームが表面に残り以下のようなデメリットがあるので念入りに。
- ホコリが付きやすくなりカビの原因になる
- ひび割れの原因になる
- 服に色が移る
(⑯お好みでハイシャイン)
目的:つま先の保護と靴の表情に変化をつけるため
別途紹介します。
⑰靴紐を通す
Before&After
(上・左がBefore、下・右がAfter)




最後に
今回紹介した
履き降ろす前の靴磨き、履いたその日の靴磨き、月に一度の靴磨き、半年に一度の靴磨き
を繰り返すことで一生物の靴に育てられるはずです。
古いクリーム(ロウ分)を落としつつ、革の栄養である「油脂」を意識して靴を磨きましょう。
また、靴磨きをする際にヒールやソールの減り具合を同時にチェックして修理のタイミングを逃さないように気をつけましょう!
各素材の期間別の靴磨きを紹介しますので、他の素材の記事も読んでみてください!
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