ジャランスリワヤのセミブローグがどんな風に変化したかご紹介します。
色の変化を楽しめる色だったので、気分に合わせて微妙にクリームの色を変えて磨いています。
ジャランスリワヤ マロンの変化
使用前と2年後のジャラン
【Before】
こちらが買ったばかりのジャランスリワヤ です。
確かに栗のような色をしていますね。
【After】
こちらが私が丸2年履いたジャランスリワヤのセミブローグ
色がかなり変わってますねー!
使うクリームでこんなにも色が変わるとは、茶靴は面白いですね。
使用してきたクリーム”サフィールノワール クレム1925 コニャック”
サフィールノワール クレム1925
オシャレな名前ですね。流石はフランス製と言ったところでしょう。
使用感は革にクリームがしっかり浸透して、潤いを与え、補色をしてくれます。また上品な艶を靴に与えてくれます。
この使用感の理由は内容成分にあります。
内容成分は
ビーズワックス、カルナバワックス、シアバターなどと書いてあります。
カルナバワックスといえば、車に使うワックスのイメージが強いです。
(写真:ガリバーより)
休日に実家で親父がスポンジに何かをつけて車に塗ってた記憶があります。おそらくカルナバワックスだったと思います。
車に塗るものでもあるので、革にいい成分というよりは膜を作ってコーティングする役割で配合されているでしょう。
ビーズワックスはリップクリームなど化粧品に多く使われてます。
(写真:ケンコーコムより)
どうやらビーズの名の通り、ハチの巣から採ったものです。
皮膚の健康に関係が深いビタミンB群を多く含んでいるので化粧品にも使われるようです。
肌にいいということは、革に優しいのは言わずもがなですね!
革に浸透し保湿して革を柔らかく保つ役割がビーズワックスにはあります。
シアバターといえばロクシタンのハンドクリーム。
(写真:ロクシタンより)
シアーバターはシアーバターノキの種子の胚から得られる植物性脂肪で、
融点が約35度のため、常温では固形、肌に塗ると体温で溶け浸透します。そのため植物性油脂であってもオイルではなくバターと呼ばれるよう。
融点が約35度なので靴に塗り込む際に革にしっかり浸透するのがシアバターなんだと思います。
そして、染料ベースのクレムの補色を促してくれるのかな?
(ちなみにカルナバワックスの融点は約80度、ビーズワックスは約60度です。)
また、食用、薬品、燃料として使われて、薬品としては傷や火傷の治療目的などに用いられるようです。
薬品として使われるのでもちろん革には優しいですね。
◎以上の主に3つの成分がこのクリームの優れた使用感の秘密です。
シアバターが革に浸透し、ビーズワックスが革に潤いを与えて、カルナバワックスがコーティングする。
素晴らしい役割を果たしてくれてます!
クレム1925を使った磨き方
使っているクリームはこの3つ
①馬毛のブラシで埃を落とす
②革用のクリーナーで汚れを落とす
③クレムを塗る前にデリケートクリームで保湿をして豚毛のブラシでブラッシング
デリケートクリームは指で塗ることが多いです。
革に触れることで革の状態を確かめる為と、体温でクリーム浸透を促す為です。
こちらのサフィールのデリケートクリームにもビーズワックスが配合されています。
フタを開けた時の甘いにおいが、革に優しいイメージを倍増してくれます。
この記事を書いてるうちにビーズワックスがどんどん好きになってきました笑
④クレム1925 コニャックをペネトレイトブラシに米2、3粒を取り全体に塗って行きます
ペネトレイトブラシを使うメリットは少量を薄く満遍なく塗ることができる点です。
他の塗布の手段として、指と布がありますが
指で塗るとムラになりやすくクリームを多く塗ってしまいがちです。
布で塗ると布にクリームを無駄に吸い取られてしまいますし、コバの際まで綺麗に塗ることが難しいです。
なので私は、ペネトレイトブラシでクリームを塗ることをお勧めします。
⑤5分置いてから豚毛のブラシでブラッシング→乾拭き
クレム1925の横の絵にも書いてありますが、クリーム塗布後5分置くことが重要です。
クリームが革に定着してくれます。
私の感覚では半日ほど置くとさらに補色の効果が期待できます。
そして、豚毛ブラシでブラッシングした後、ネル布で乾拭きです。
私はネットでメートル単位でまとめて購入して、自分で切って使用してます。
乾拭きは靴に触れてサラサラになるまで念入りにしましょう。
無駄なクリームが残っていると埃が付着しやすくなり、さらにカビの原因にもなります。
また、パンツの裾にクリームが付くのを防げるので乾拭きはすごく重要です。
⑥つま先にクレム1925のタバコブラウンを塗る
ここ最近、靴の表情を変えようとつま先部分に濃い色のクリームを入れて、味のある靴にしようと計画中です。
色の入り方をいろいろ考慮した結果、指でトントンと叩き込むようにクリームを塗り、
半日ほど置いてからブラッシングと優しく乾拭きをして色を定着させてます。
ちなみにこのようにつま先をぶつけてしまい色が少々抜けてしまったとき、
トントンが効果を発揮します。
コニャックをトントンした方が元の色に近づきますが
グラデーションを施したい為、あえてタバコブラウンを使用しました。
また、比較的カジュアルなファッションで使用する為ポリッシュはしないで、
クレムの自然な全体的な艶に留めます。
クリームの色で変化が見えやすい茶靴は育てるのが楽しい。
今後も変化を楽しんでこの靴を育てていこうと思います。
コメント