“ローク1880(Loake 1880) バッキンガム” ダークブラウン
私が19歳の頃に買った革靴デビューの一足
19歳の頃、渋谷にあるブルードレスという店でモッズカルチャーに出会い、そこで購入しました。
当時ではとても高価な買い物でしたが、革質もよく今も現役バリバリで履いてます。
当初ケアに関する知識が少なく、栄養をしっかり与えてなかったせいもあり、履きジワのところに細かいヒビが入っているところが残念ですが、1番のお気に入りの靴です。
ややぼってりしたトゥのデザインのお陰でカジュアルでも大活躍してます。
ロンドンのロークの店舗に行ったことがあるのですが、高校生に上がるのかな?くらいの歳の男の子とそのお母さんが靴選びに来ていました。
その光景を見ただけですが、原産国イギリスでは、ちゃんとした革靴のデビューの一足目としての位置にあるのかなと思いました。日本でいうとリーガルのような感じ?
この靴のステータス↓
●使用年数→7年
●購入場所→ブルードレス渋谷店(現在取り扱いなし)
●価格→約6万円
●原産国→イギリス
●ウィズ→EEE相当
●製法→グッドイヤーウェルト製法
●素材→カーフ
ノーザンプトンで誕生したローク
(bradshawandlloydより)
1880年創業。
創業地はイギリスのノーザンプトンのケタリング。
創業者はトーマス、ジョン、ウィリアムのローク3兄弟。
1894年、現在も工場を構えるウッドストリートに移転。その当時、20000平方フィートの工場では、300人の靴職人が働いていました。
第一次世界大戦中はイギリス軍用にブーツを供給。また、ロシア軍にもコサックブーツを製造していました。
ロークの靴はノーザンプトンを拠点とするエドワードグリーンやチーニー、クロケット&ジョーンズ、トリッカーズなどと同じくグッドイヤーウェルト製法で作られます。
ロークといえばタッセルローファーが代表的なアイテム。
モッドファーザーのポールウェラーが履いていたこともあり、モッズの象徴的なブランドです。
また、2007年にはエリザベス女王陛下のロイヤルワラントを得ています。
ノーザンプトンとは
(maglay.netより)
イギリス靴の聖地と位置付けられるノーザンプトンシャー州都のノーザンプトン。
ジョンロブ、エドワードグリーン、クロケット&ジョーンズを始めとする上質な靴がこの地から世界中に送り出されています。
なぜノーザンプトンが聖地になったのか
3つの理由があります。
①樫の木
樫の木は革をなめすためのタンニンを豊富に蓄えています。
また、木型作成に最良な硬い材木が採れます。
丘陵地帯のノーザンプトンは多種多様な動植物が繁栄しています。樫の木も栽培するまでもなく、そこかしこに生えているため、材料に困りません。
②水
革を採るための牛を育てること、革をなめすことにも大量の水が必要になります。
ノーザンプトン郊外には無数の川が流れており、良質な水が靴作りには大いに役立ちました。
また、水が豊富で牛の畜産が行われた背景もあり、革のタンナーも発展していきました。
③地の利
ノーザンプトンはケンブリッジ、オックスフォード、ロンドン、マンチェスターの中心にあたる。
そのため、イギリスにおける物流の一大拠点となり、都市への食肉の供給地として牛の畜産が盛んに行われました。
ロークの最高級ライン”Loake 1880″のバッキンガム
“Buckingham”はロークの最高級ラインである“Loake 1880”のモデル。
内羽根のウイングチップ
フルブローグ
EEEウィズ
レザーソール
半カラス仕上げ
バッキンガムに使われている“キャピタル“というラストは全体的にゆったりした作りになっていると思います。
捨て寸が短く、ややぼってりした見た目。
そのため、デニムなどカジュアルスタイルとの相性もよくオンオフともに活躍する一足です。
革質は上質でクリームのノリも凄く良いです。
サイズについて
私の足のサイズは
右足26.0左足25.7でEEウィズ
7を選びました
ウィズは標準的なEEE相当ですが、ボールジョイント部分もややゆったりしてますので履き着心地はもう少しウィズは広いのかなと思いました。
コルクが沈むとさらにゆったりしたサイズ感になりました。
使用クリームはブートブラック・ダークブラウンとクレム1925・タバコブラウン
7年間使用しています。
主に使用していたのはこちらの3つです。
①サフィールのデリケートクリーム
②サフィールノワールのクレム1925タバコブラウン
③ブートブラックのダークブラウン
①は栄養補給のため、水分油分共に補給できます。
はじめの頃はあまり入れてなかったので、ひび割れを起こしてしまっている今、しっかり靴磨きの知識を得ておけばと後悔してます。
②はここ半年で入れてるクリーム
油性クリームなので、磨いた後の艶が奥深く高級感あふれる表情になるので、最近はもっぱらこのクリームを使ってます。
③は書いはじめの頃から6年くらい使ってました
ダークブラウンとして最初に購入したクリームだったので、はじめの頃はあまり気にしてませんでしたが、ブートブラックのダークブラウンはバーガンディのような赤みが強いクリームです。
そのため、結果的に少し赤みのある僕の好みの雰囲気になりました。
ブラウン系のクリームはどこのケアブランドもそれぞれ微妙に色が違って、好みの色を見つけるのが楽しいと思います!
カジュアルでも活躍するバッキンガム
ちょうどしっかり撮影した写真があったので、こちらのコーディネートをあげました。
フルブローグでブラウンなのでビジネススタイルでしたら、ジャケパンの時に履きます。
今回のコーディネートはカジュアルスタイル。
細身のデニムをロールアップしてホワイトとグレーのソックスで合わせました。
トップスはカーキのようなグレーのような色のシャツにブラウンのジャケットを羽織りました。
ポイントは
足元とトップスの色を合わせることで全体カラーをまとめて、地味になりがちなブラウンコーディネートに差し色としてホワイトのソックスを合わせたところです。
この靴はデニムと相性がすごくいい靴だと思うので、デニムで使うことが多いです。
最後に
イギリス靴といえば、クロケット&ジョーンズやチャーチ、エドワードグリーンなどが真っ先に頭に浮かぶと思います。
私のファッションの美的観点からすると、一般的にあまり知られていなくそれでいて完成された物作りをしているブランドにとても価値を感じます。
ブランドネームだけに惹かれない、見極めができる目を養うことで人それぞれの美意識が育っていくのかなと思っています。
もっと言うと、ファッションは文化と密接に関わっているので、文学や音楽やアートの美的感覚を研ぎ澄ましていきたいと思うこの頃です。
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