「革靴がきつくて履けない」とお悩みの方へ、伸ばす・広げる方法をご紹介します。
結論を先に言います。シューストレッチャーを使いましょう。
シューキーパーで代用できないかこの記事内で試していますが、シューストレッチャーを使うのがベストです。
余談になりますが、大手婦人靴企業の勤務経験があり革靴好きな私が感じる、「サイズ調整」にまつわる靴業界の疑問があります。
※読み飛ばしていいですよ。。
婦人靴店では、以下のようなサイズ調整をラフに、当たり前のように行います。
靴が緩い場合
→パッティングと言って、靴の形に切ったパット(半敷き)を中敷の下にめくって入れる
靴がきつい場合
→シューストレッチャーを靴に入れて革を伸ばす
購入時にすることもありますし、使用後にすることもあります。(購入したお客様に調整の案内をする店も多いです。)
しかし紳士靴店の場合、このようなサイズ調整をあまり行わないように思います。
- パンプスは甲の支えがないのでそう言ったサイズ調整が止むを得ないが、紳士靴はそこまで必要性がない
- 婦人靴と同じようなパッティングは作り上できない
- ストレッチャーでシワが入った場合クレームになる
など様々理由はあると思いますし、たまたま私がそのような案内を受けていないだけなのかもしれませんが、「履いていれば馴染む」と考える方・店が多いのは事実だと思います。
紳士靴でももっとラフにサイズ調整をできる環境がどの店にもあるといいのですが、、、
以上余談でした。。では本題に入りましょう。
シューキーパーで革靴を伸ばす・広げる?【→ストレッチャーを使おう】
靴を伸ばすならシューストレッチャーを使おう
靴を伸ばすならシューストレッチャーを使うのがベストです。
靴修理屋に頼めば500円~1000円くらいでシューストレッチャーを使ってサイズ調整をしてくれますが、2,000円~3,000円くらいで売っているので購入してもいいでしょう。
シューストレッチャーは伸ばし具合の微調整ができ、ダボを使って部分的に伸ばすこともできます。
また、伸ばしたい部分のアッパーにリッチモイスチャーなどのクリームを塗ることで、伸びやすくなります。
シューキーパーで革靴を伸ばす・広げる方法は?
シューキーパーは靴を伸ばすためのものではなく、形をキープしてシワや形崩れを防止するためのものです。
靴を伸ばす場合はシューストレッチャーを使いましょう。
ですが、シューキーパーで代用できないか考えてみました。
シューキーパーで代用してみた
使用するもの
- ガムテープ
- ティッシュ
- シューキーパー(ツインチューブタイプやスプリングがないタイプが理想)
【①ティッシュを丸めてダボに代わるものを作る】
今回は2枚使いましたが、枚数を増やしたり減らしたりしながら、ちょうどいい大きさに調整してみてください。
【②①で作ったティッシュをガムテープでシューキーパーに巻きつける】
伸ばしたい部分にガムテープで巻きつけましょう。今回は小指部分がきつい場合を想定しました。
ゆるく巻くと、靴に入れるときに剥がれるので、しっかり隙間なくガムテープを巻きましょう。
【③靴に入れる(Before & After)】
このように小指部分を伸ばすことができました。1日毎に経過をみて伸び具合を確かめましょう。
結論:代用できなくもないがストレッチャーが便利
一応代用はできましたが、もっとテンションをかけたい場合に、ティッシュを足して厚みを加えると靴に入らなかったり、ガムテープが剥がれたりします。微調整が大変です。
また、力一杯入れないと靴に入らず、カカトに負荷がかかってしまうこと、シューキーパーが壊れないか心配です。
つまり、シューキーパーで代用する場合は限度があります。
革靴を伸ばしたい場合はシューストレッチャーを使うことをおすすめします。
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