サフィールのスエード&ヌバックスプレーを使ってブラウンのスエード靴を補色してみました。
手順や使ってみた感想などを詳しく説明しています。
色あせてしまった革靴、ニューバランスなどのスニーカー、パンプスなどをお持ちの方は参考にしてください。
サフィールのスエード&ヌバックスプレーで補色してみた
サフィールのスエード&ヌバックスプレーの価格や概要
タイプ | スプレー |
成分 | スイートアーモンドオイル、天然顔料、フッ化炭素など |
色展開 | 17色:ブラック、ニュートラル、ライトブラウン、ダークブラウン、ネイビーブルー、サファイアブルー、 バーガンディ、レッド、グレー、ダークグレー、ベージュ、フォーン、ダークグリーン、ミディアムブラウン、オレンジ、バイオレット、オールドピンク |
容量 | 200g |
原産国 | フランス |
価格 | 約1,800円(税抜き) |
タイプについて
スプレータイプの補色材なので、屋外で使用することと、地面が汚れないように保護することなどが必要になります。
成分について
「スイートアーモンドオイル」というなんとも美味しそうなオイルが含まれています。オイルを入れることで色が濃くなるので、顔料だけではない補色効果がありそうです。
色展開について
このように豊富な色展開です。
ベージュ、オレンジ、オールドピンクなどの色は、カラースエードのパンプスをお持ちの方には嬉しい色ではないでしょうか。
価格について
税抜き1800円は高いですね。リキッドタイプの補色材ファマコは1000円ですし。
ブラックやダークブラウンであれば何度か使う機会は訪れそうですが、色物であれば使いきれずに残ってしまうと思います。
コンパクトなタイプがあると嬉しいです。
サフィールのスエード&ヌバックスプレーの使い方、補色の手順
実際にスエード靴に使用して補色をしてみます。
果たしてどのように仕上がるのでしょうか。楽しみです。
補色する靴
バーウィックのブラウンスエードの靴を補色します。
丸洗いをしたこともありやや色落ちしてしまいました。特にカカト部分が気になります。
補色する前のそれぞれの写真をみておきましょう。
【全体】
全体的にやや色が薄くなっています。
【つま先部分】
履きジワ部分の色あせが目立ちますね。ここはある程度仕方ないですが。
【カカトの外側】
かなり薄くなっています。ここは補色後が楽しみです。
【カカトの内側】
外側よりはマシですが色あせてますね。
補色に使うスプレーの色
革の色よりやや薄めをと思いライトブラウンを選びました。
しかしラベルと違い実際の色はもっと薄かったです。(確かにライトブラウンって感じの色ですが、、)
複数回かければある程度濃くなると思うのでこの色を使っていきます。
補色の手順
補色の手順をまとめるとこちらです。
- 靴紐を外し、シューキーパーを入れる
- 馬毛ブラシでホコリを落とす
- ライニングの保護のため靴に紙をつめる
- スプレーを革全体に吹きかける(屋外で)
- 10分自然乾燥
- 防水スプレーをかける
- 馬毛ブラシで毛並みを整える
では、実際に補色してみましょう。
【①靴紐を外し、シューキーパーを入れる】
靴全体を補色するので、靴紐は外しましょう。
シューキーパーを入れることで、履きジワ部分にもしっかり入れが入るので必ず入れて作業してください。
シューケア時のシューキーパーはこちらのプラスチック製バネタイプのシューキーパーが便利です。軽い点、バネが持ち手になる点、サイズフリーである点から気に入って使っています。
【②馬毛ブラシでホコリを落とす】
馬毛ブラシを使って表面についたホコリを落とします。
汚れがひどい場合は、丸洗いをしてから補色することをおすすめします。丸洗いの方法はこちらの記事を参考にしてください。
【③ライニングの保護のため靴に紙をつめる】
ライニングやシューキーパーに色がつかないように紙を詰めましょう。私はティッシュを使いました。
【④スプレーを革全体に吹きかける(屋外で)】
靴から30cm離してスプレーを吹きかけていきます。
屋外で、新聞紙や段ボールを敷いて地面を保護して行ってください。
スプレーが薄い色のため、2周吹きかけました。
全体にかけるとこんな感じに。
【⑤10分自然乾燥】
10分自然乾燥させます。
色あせがひどいカカト部分は乾燥後に再度スプレーを吹きかけました。
このように濃くしたい部分は「スプレー→乾燥」を繰り返してください。一度にたくさん吹きかけても、液体が落ちていってしまい補色効果が薄れるためです。
【⑥防水スプレーをかける】
防水スプレーをかけて汚れや雨の予防をします。スエード靴にはこまめにかけることで色あせが防げるので、必ずかけてから外で履きましょう。
こちらの補色スプレーにも防水効果があると書いてますが、あまり期待せずに、改めて防水スプレーをかけましょう。
【⑦馬毛ブラシで毛並みを整える】
馬毛ブラシで毛並みを整えて終了です。
Before&After
補色前と補色後を比べてみましょう。ちゃんと色がついているでしょうか。
【全体】
写真で見ると違いが分かりにくいですが、色が濃くなりました。
また、革の質感はしっとりしていて保湿されていました。
【つま先部分】
この写真では全体的に濃くなっているのがわかると思います。
【カカトの外側】
ひどい色あせが気にならなくなりました!
スプレーの色が薄かったのであと2回ほど補色を繰り返すか、濃い色を使っていたらさらに補色できていたと思います。
【カカトの内側】
こちらはかなりきれいに補色できました。
使ってみた感想「メリットとデメリット」
メリット
- ムラなく補色ができる
- 革がしっとりする
- 素早く補色できる
デメリット
- 屋外での作業が面倒
- ライニングの保護の手間が面倒
補色がしっかりできて、保湿もできているので、仕上がりはよくて満足しています。また、素早く補色できるので、何足かまとめで補色するのに向いていると思いました。
しかし、スプレータイプであるため屋外での作業が必要で、色移りの保護をする手間が面倒に思いました。
まとめ:しっかり補色できて保湿もできて良いけど、作業が面倒な補色材
繰り返しになりますが、仕上がりにはとても満足していますが、屋外での作業や色移りの保護などが面倒です。
スエードの補色には、室内で手軽に補色できる、リキッドタイプのファマコ(FAMACO)が便利だと思いました。
場所を気にせずに補色できて、サフィールのスエード&ヌバックスプレーよりも安いのが魅力です。
ファマコ(FAMACO)については、こちらの記事をご覧ください。
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