スレイプニル(Sleipnir)のシューキーパー(シューツリー)を購入しました。トラディショナルモデルとヨーロピアンモデルの選び方や、トラディショナルモデルを中心にレビューをまとめました。
結論を初めに書きますが、
スレイプニルは、10,000円前後のシューキーパーと比べて大きな違いがなく、2,000円台のシューキーパーと比べてクオリティの高い形状でした!
そのため、リーズナブルにハイクオリティな木製シューキーパーが欲しい方におすすめのシューキーパーです。
詳しくみていきましょう。
スレイプニルのシューキーパー2つのモデルについて
スレイプニルのシューキーパーの2モデルに共通する特徴
まずは価格やスペックを見てみましょう。
吸湿性 | |
形状維持性 | |
素材 | アロマティックシダー |
タイプ | ツインチューブ |
スプリット | サイドスプリット |
生産国 | 中国 |
価格 | 約6,000円 |
特徴を3つにまとめました。詳しく解説していきます。
- 靴全体を均等に伸ばしてくれる形状
- ニス塗りのないアロマティックシダーで高い吸湿性と防臭効果
- 高級感もあり、抜き取りやすい取っ手
1:靴全体を均等に伸ばしてくれる形状
甲まである形状のため、靴全体の形状をキープしてくれる作りをしています。
また、ツインチューブタイプで爪先部分もしっかりとバネの伸縮性があるため、靴全体に均等にテンションがかかります。
2:ニス塗りのないアロマティックシダーで高い吸湿性と防臭効果
吸湿性と防臭効果の高いアロマティックシダーを使用しています。靴から抜き取る瞬間にほんのりシダーの香りが広がります。
また、ニス塗りをすることで耐久性は上がるのですが、「吸湿」「防臭」効果を高めるため、あえてニス塗りはしていないようです。
3:高級感もあり、抜き取りやすい取っ手
取っ手とロゴプレートが金属製になっており、高級感があるデザインになっています。なかなかカッコいいです。
取っ手のリングに指を入れて抜き取るのですが、とても抜き取りやすいのも嬉しい点です。
スレイプニルのトラディショナルモデルとヨーロピアンモデルの選び方
スレイプニルのシューキーパーにはトラディショナルモデルとヨーロピアンモデルの2種類の型があります。
トレディショナルモデルは日本、アメリカ、イギリスの革靴に見られるようなやや丸みのある普遍的な形状の靴と相性がいいです。
反対に、ヨーロピアンモデルはイタリア、フランスの革靴に見られるようなロングノーズの形状と相性がいいです。
それぞれのモデルと相性の良い靴についてさらに詳しく下で解説していきます。
モデル | 国別のおすすめの靴 | つま先の長さ | カカトの大きさ |
---|---|---|---|
トラディショナルモデル | 日本、アメリカ、イギリス | 普通 | 大きめ |
ヨーロピアンモデル | イタリア、フランス | 長い | 小さめ |
トラディショナルモデルに合う靴
日本、アメリカ、イギリスの革靴に見られるようなやや丸みのある普遍的な形状の靴と相性がいいです。
具体的にどのブランドのどのモデルと相性がいいか、手持ちの靴と商品リンクのサイトで調査しました。
- Allen Edmonds(アレン・エドモンズ)|PARK AVENUE
- ALDEN(オールデン)|モディファイドラスト
- JM WESTON(JMウェストン)|ゴルフ、300
- Paraboot(パラブーツ)|シャンボード
- John Lobb(ジョンロブ)|WILLIAM、HORSLEY
- Church’s(チャーチ)|CHANNON
- Tricker’s(トリッカーズ)|MALTON、BOURTON
- Loake(ローク)|バッキンガム
- SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)|PB2212、PB2101
- Jalan Sriwijaya(ジャランスリワヤ)|11120
- Berwick(バーウィック)|3637
その他にもイギリス靴のエドワードグリーン・クロケット&ジョーンズ、日本靴のリーガルなどとも相性が良さそうです。
ヨーロピアンモデルに合う靴
ヨーロピアンモデルはイタリア、フランスの革靴に見られるようなロングノーズの形状と相性がいいです。
こちらも具体的にどのブランドのどのモデルと相性がいいか、手持ちの靴と商品リンクのサイトで調査しました。
- Santoni(サントーニ)
- Stefano Branchini(ステファノ・ブランキーニ)
- Francesco Benigno(フランチェスコ ベニーニョ)
- MAGNANNI(マグナーニ)
- FABI(ファビ)
- REGAL(リーガル)|717R
- Soffice&Solid(ソフィスアンドソリッド)
その他にも、コルテやベルルッティなどとも相性がいいでしょう。
スレイプニルのサイズ選びの注意点:ハーフサイズ下を選んでいいかも
EUサイズ表記 | 日本サイズ表記 |
---|---|
38 | 24.0 |
39 | 24.5 |
40 | 25.0 |
41 | 25.5 |
42 | 26.0~26.5 |
43 | 27.0 |
44 | 27.5~28.0 |
トラディショナルモデルを選ぶ時、UK7の靴がほとんどなので41(25.5cm)を選びました。
しかし、サイズが大きくほとんどの靴に入りませんでした。唯一入ったのはバーウィックのUK7ですが、26~26.5cm相当の大きめのサイズ感の靴です。
そのため、購入する際はハーフサイズ小さい物を選ぶことをおすすめします。
ちなみに私はアマゾンで購入しましたが、無料で返品・交換できたのでサイズが心配な方はアマゾンで買うことをお勧めします。(もしかして条件によっては有料?)
スレイプニルのトラディショナルモデルをレビュー
トラディショナルモデルと2,000円台の木製シューキーパーを比較
「スレイプニルのトラディショナルモデル」を
2,000円台で購入できる木製ツインチューブタイプのシューキーパー「ライフバリュー」と比較してみました。
「スレイプニルのトラディショナルモデル」は約6,000円
「ライフバリュー」は約2,000円
価格差は3倍ですが、果たして3倍の価値はあるのでしょうか。
結論から言うと「3倍の価値あり」です。詳しくみていきましょう。
靴に沿った爪先から甲の形状
上の写真のように、スレイプニルは爪先から甲にかけての形状がより靴に沿った形状になっています。ボールジョイントの位置がしっかりわかります。
一方、ライフバリューは爪先から甲まで一直線になっていて、ボールジョイントのカーブも少なく靴の形状に沿っているとは言えません。
そのため、
スレイプニルはボールジョイントにも張りがあり、靴にフィットしていますが、
ライフバリューは特に小指側のフォット感がいまいちです。
靴に沿ったかかとの形状
上の写真のように、スレイプニルはかかとの内側と外側とのカーブが異なります。
また、下から上にかけて細くなっていて靴に近い形状になっています。
一方ライフバリューは内側も外側も同じようなカーブを描いています。
靴に入れてみると、ライフバリューの場合はかかと(カウンター)をやや広げてしまっているように見えます。
スレイプニルの方がかかとの形状に近いのがわかります。
まとめ:全体的に靴の形状に近くフィット感が断然高い
スレイプニルの方が「爪先から甲にかけての形状」「かかとの形状」ともに靴に近く、「型崩れ防止」「シワ伸ばし」と言うシューキーパーの役割を存分に発揮してくれます。
2,000円と6,000円と言う価格差はありますが、より靴にフィットするスレイプニルは価格差だけの価値はあると思います。
- 爪先から甲にかけての形状が靴に近い
- カカトの形状が靴に近い
→より靴にフィットして形状を維持してくれる
それでも安い方がいいなーと言う方はライフバリューを選んでもいいでしょう。コスパはいいです。
高価格帯シューキーパーとの違いは?
商品 | 吸湿性 | 形状維持性 | 素材 | タイプ | スプリット | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
スレイプニル | アロマティックシダー | ツインチューブ | サイドスプリット | 約6,000円 | ||
サルトレカミエ(EX) | ブナ(ニスあり) | ツインチューブなど | サイドスプリットなど | 約9,000円 | ||
コルドヌリアングレーズ | ブナ(ニスあり) | ツインチューブなど | サイドスプリットなど | 約11,000円 |
2,000円台のライフバリューとは形状の違いがありました。ではさらに高価なシューキーパーとの違いはどこにあるのか。
スレイプニルは靴なりの木型をしているため、サルトレカミエ(EX)やコルドヌリアングレーズと同等の形状維持性はあると思います。もちろん靴によって合う合わないはあります。
価格差の違いの大きな要因は素材にあると思います。サルトレカミエ(EX)やコルドヌリアングレーズはブナの木にニスを塗っています。ニスなしのアロマティックシダーと比べて、耐久性が高いというメリットに対し、吸湿性は低いというデメリットがあります。
つまり素材で価格差があるけど、一方の役割を取ればもう一方を失うので、役割による価格差はそこまでないですよね。
以上のことから、スレイプニルはシューキーパーの最大の役割である形状維持・シワ伸ばしが十分に期待できて、6,000円なのでコストパフィーマンスに優れています!
まとめ:リーズナブルにハイクオリティな木製シューキーパーを買うならスレイプニル
- 靴全体を均等に伸ばしてくれる形状
- ニス塗りのないアロマティックシダーで高い吸湿性と防臭効果
- 高級感もあり、抜き取りやすい取っ手
以上のような特徴。ハイクオリティーな本格シューキーパーでした。本格シューキーパーの代表格として、サルトレカミエが9,000円、コルドヌリアングレースが11,000円ほどしますが、このクオリティで6,000円で買えるサルトレカミエはコスパがいいです。
- 爪先から甲にかけての形状が靴に近い
- カカトの形状が靴に近い
→より靴にフィットして形状を維持してくれる
2,000円台で購入できる同タイプのシューキーパーがありますが、より高いフィット感を求めるならスレイプニルの方がお勧めできます。
モデル | 国別のおすすめの靴 | つま先の長さ | カカトの大きさ |
---|---|---|---|
トラディショナルモデル | 日本、アメリカ、イギリス | 普通 | 大きめ |
ヨーロピアンモデル | イタリア、フランス | 長い | 小さめ |
2つのモデルがありますが、
日本、アメリカ、イギリス靴にはトラディショナルモデル
イタリア靴にはヨーロピアンモデル
がおすすめです。
おすすめのシューキーパー8選を紹介していますので、他のシューキーパーとも比べてみたい方はこちらの記事をご覧ください。
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