大きくなったローファーのサイズ調整方法をまとめました。
- ローファーのカカトが抜けてしまう
- 市販のインソールを試したけどちょうどいい物が見つからない
とお悩みの方におすすめの記事です。皆様のローファーのフィッティング改善に繋がると嬉しいです。
サイズ調整したい少し大きくなったローファー
今回サイズ調整をしたいローファーはオリエンタルのPHILIPです。
2021年12月に購入して2023年2月現在まで週一くらいのペースで履いてきましたが、コルクの沈みや革の馴染みによって少し大きく感じるようになりました。
フィッティングを具体的に言うと
- カカトの抜けが気になるようになった
- 靴の中で足が少し動くようになった
このような感じです。また、脱げないために筋肉を使っているのか、長時間履くと脚が疲れてしまうようになりました。
ちなみに、サイズ選びは適切だったと思います。足長26cmの私の足でサイズ7を選択しましたが、サイズ6.5にしていたとしたら指先が窮屈だったはず。ただ、私の足はDウィズと少し細めなので、元々ウィズには若干のゆとりがあったかと思います。
少し緩くなっただけでも履き心地に大きな影響を与えるローファーのフィッティングは難しいなぁと思いつつ、こちらのオリエンタルを快適に履くために様々な方法でサイズ調整をしてみました。
タンパッドでローファーのサイズ調整
まずはタンパッドを試しました。タンパッドは甲の部分に厚みを加えることで甲を押さえ、足の前滑りを予防してくれる効果が期待できます。
市販のタンパッド
甲の一部分だけが圧迫される感覚に違和感あり。
「club VINTAGE レザータンパッド」を試してみました。
厚み | 3mm |
サイズ | 縦8cm×横5.5cm |
素材 | シープレザー、クッション |
価格(税抜き) | 1,200円 |
厚みは3mmほど。クッション素材にレザーが貼ってあり、押すと反発のある素材感です。
レザーパッドに付いている両面テープで接着します。
付けて試してみましたが、甲の一部分だけが圧迫される感覚に違和感があり今回の靴には合いませんでした。
- 甲の横軸に当たる範囲が狭い
- 厚い
ことが甲の圧迫感の原因だと思います。
もう少し薄くて横幅が広いと甲全体に当たってちょうど良さそうだな。と思ったので、自作のタンパッドを革で作ってみました。
自作のタンパッド
甲のフィット感が増したが、カカトの抜けは改善されず。
ヌメ革を購入して自分でカットして、自作のタンパッドを試してみました。
厚み | 2mm |
サイズ | 縦6cm×横8.5cm |
素材 | 牛革 |
価格(税抜き) | 約1,000円(A4サイズ) |
市販のタンパッドが厚く感じたので、2mmの革で作成しました。
市販のタンパッドは横幅が狭いと感じたので、広めにして甲の横軸に広い範囲で当たるようにしてみました。
結果、市販のタンパッドで感じた部分的な圧迫感が減り甲全体のフィット感が程よく増えました。
ただ、これだけではまだカカトの抜け感が改善されませんでした。
タンパッドを厚くすると圧迫感が増えて逆戻りになると思ったので、インソールを加えてみることにします。
インソールでローファーのサイズ調整
上記でタンパッドを試しましたが、
- 市販のタンパッドは厚くて圧迫感があるのでNG
- 自作のタンパッドは程よくフィット感が増したが、まだカカトが抜ける
結果だったので、自作タンパッドにインソールを加えてみることにしました。
市販の厚めのインソール
少し大きいくらいのフィッティングには厚すぎた。
「サフィール アナトミックインソール」を試してみました。
こちらはアーチ部分にクッションがあり、入れると履き心地が向上するので気に入っているインソールです。
厚み | 先端約3.5mm、中央部約8mm、カカト約8.5mm |
素材 | シープレザー、ラテックスシート、補正プレート |
価格(税抜き) | 約3,000円 |
このように厚みがあります。
結果、割と厚みのあるインソールなので、少し大きい今回の靴に入れると窮屈になってしまいました。また、カカトのポジションが高くなるのでカカトの抜けの改善にもならず。
履き心地が良くなるのでお気に入りのインソールでしたが、ローファーには不向きなようです。
次は厚みをコントロールできる方が良いと思ったので、タンパッドに続きインソールを革で作ってみました。
自作レザーインソール
ちょうどいいフィット感になりました!
革を重ねれば厚みをコントロールできるので市販のインソールを試していくより良いと思い、タンパッドに続きインソールも革で作ってみました。
作り方の詳細はこちらの記事をご覧ください。
厚み | 1mm |
素材 | 牛革 |
価格(税抜き) | 約1,000円(A4サイズ) |
1mmの革を2枚重ね、1枚はつま先とカカト部分をカットしました。(つま先にゆとりを持たせ、カカトの位置を上げないためです。)
靴に元々付いているハーフソックは剥がしてインソールを下に入れることで、脱いでも見た目は変わらず、インソールを固定することができます。
カカトに入っていたクッションは剥がしました。インソール分の厚みが加わるのでカカトの位置を高くしないためです。
結果、ちょうどいいフィット感になりました!
2mmの自作タンパッド+2mmの自作インソールで、カカトの抜けが改善され靴の中で足が動く感覚も軽減できました!
今後はさらに緩く感じたときはインソールの厚みを加えるなどして改善していきたいと思います。
まとめ
以上、ローファーのサイズ調整の方法を紹介しました。
緩さの度合いによって最適なサイズ調整方法は異なると思いますが、インソールやタンパッドを自作してみると厚みを自分でコントロールできるのでおすすめです。
自作レザーインソールの作り方はぜひこちらの記事をご覧ください。
コメント