スエード靴(革靴、パンプス、スニーカーいずれも)を履いていくうちに、部分的にテカリが気になることがあると思います。
この記事ではそんなスエード靴にできてしまったテカリや傷を手入れする方法、補修方法を説明します。
テカリがなくなることで靴の表情は蘇りますので、是非この記事で紹介する方法をご自身の靴にも試してみてください。
スエード靴のテカリや傷の手入れ方法・補修
スエード靴のテカリの手入れ方法
スエードのテカリの原因
スエードのテカリはスエードの毛が寝てしまうことで発生します。
カカトの内側の部分や履きジワ部分にテカリができてしまうことが多いです。
なので、寝てしまった毛を起こすことでテカリを消すことが可能です。
スエードのテカリを消す手入れ方法
- クレープブラシで毛を起こす
- ①でダメなら、ワイヤーブラシで毛を起こす
クレープブラシやワイヤーブラシを使って、寝てしまった毛を起こしましょう。
馬毛ブラシや豚毛ブラシでも起きない毛を起こすことができます。
クレープブラシよりもワイヤーブラシの方が毛を起こす効果は高いのですが、その分革を痛めてしまうので、クレープブラシ→ワイヤーブラシの順に様子を見ながらケアをします。
カカトの内側のテカリを手入れ
カカトの内側は靴と靴がこすれることで、毛が寝てしまいテカリが出やすいです。
まずはクレープブラシでブラッシングしていきます。
一定方向だけでなく、様々な角度に向かってブラッシングしてください。
クレープブラシのケア後はこのように毛が起きてテカリが消えました。
今回はワイヤーブラシを使わずに、クレープブラシのみで十分でした。
しかし、テカリがなくなったのは良かったのですが、やや毛が荒れているように見えます。
毛を起こすと同時に毛羽立ちが発生してしまうためです。
ライターを使って毛羽立ちのケアをすると、このようにきれいになりました。
「テカリのケア前」と「毛羽立ちのケア後」を比べるとこちらです。
テカリも毛羽立ちも抑えられてきれいになっています!
毛羽立ちのケア方法はこちらをご覧ください。
履きジワ部分のテカリを手入れ
カカトの内側よりもテカリが強い履きジワ部分を手入れしていきます。
まずはクレープブラシでブラッシングしていきます。
一定方向だけでなく、様々な角度に向かってブラッシングしてください。
ほんのりテカリが薄くなって見えますが、あまり消すことができなかったので次にワイヤーブラシを使います。
ワイヤーブラシは毛を立ち上がらせるイメージでブラッシングしていきます。
ワイヤーブラシを使うとほんのりテカリが薄くなりました。
まだテカリはありますが、これ以上やると革の痛みがひどくなりそうだったので、この辺で止めておきます。
ワイヤーブラシを使うことで、かなり毛羽立ちが目立つようになりました。
そこで、ライターを使って毛羽立ちのケアをするときれいになりました。
「テカリのケア前」と「毛羽立ちのケア後」を比べるとこちらです。
頑固なテカリはやや残っていますが、毛羽立ちも抑えられてきれいになっています!
毛羽立ちのケア方法はこちらをご覧ください。
スエード靴の傷の手入れ方法
傷ではなく毛が寝ているだけの場合
傷のように見えて、傷ではなく毛が寝ているだけの場合が多いです。
まずは上で紹介したテカリの手入れ方法を行ってください。
クレープブラシやワイヤーブラシでブラッシングすることで目立たなくなります。
毛が荒れている、傷が深く入っている場合
毛が切れていたり、起毛部分ではなくその奥の革まで傷が深く入っている場合。
この場合、完全に修復することは難しいのですが、目立たなくするためには以下の手入れを行ってください。
- クレープブラシやワイヤーブラシで毛を起こしてみる
- ライターで毛羽立ちのケア
- ①②の後、他の部分と色の違いが目立つなら補色
「②ライターで毛羽立ちのケア」に関しては以下の記事を参考にしてください。
③の手入れ方法の詳細は追って紹介します。
まとめ:スエードのテカリや傷にはクレープブラシとワイヤーブラシ
スエード靴のテカリには以下の手順で手入れをしましょう。
傷も毛が寝ているだけの場合があるので、まずは以下の手順を行ってください。
- クレープブラシで毛を起こす
- ①でダメなら、ワイヤーブラシで毛を起こす
クレープブラシはそこまで革を痛めずに、テカリのケアや、汚れのケアもできるので一つ持っておくと便利です。
ちなみに表面についた毛は手で擦ることで落とせますので、色別に揃える必要はありません。
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