シェットランドフォックス(SHETLAND FOX)のケンジントンⅡをしばらく履いたのでレビュー

ずっと気になっていたシェットランドフォックスを初めて購入し、何度か履いてきました。

フィット感の仕掛けが随所にあり、品質の良さはピカイチだと思います。

そんなシェットランドの歴史を少し振り返り、購入した靴の特徴をご紹介します。

シェットランドフォックスとは

2009年に再デビューを果たした

シェットランドフォックスは1982年にリーガルコーポレーションからデビューしたブランドです。

当時、日本製靴(現リーガルコーポレーション)が世界に通じる高級自社ブランドとして世に出しました。

しかし、1990年代半ばに惜しまれつつも製造を中止。

そして約10年後の2009年に「ブランドに惑わされない、日本人のための日本製の靴ブランド」として、再デビューを果たしました。

旧シェットランドフォックスとは?

旧シェットランドが販売されていた1980年代

最高級ラインの「リーガルシューズ オリジナル」「リーガルシューズ オリジナル ブリティッシュコレクション」

高級ラインの「イーストコーストコレクション」が存在しました。

シェットランドフォックスは販売形態が異なり、上記の高級ラインとはまた別の路線だったようです。

また、シェットランドフォックスには国内生産と英国生産の2つ存在し、ブリティッシュな雰囲気があるデザインが魅力だったよう。

完全復刻ではない

新旧のシェットランドフォックスがあることは知っていただけたと思います。

新シェットランドは旧シェットランドと同じ木型を作っているわけではなく、新たにオリジナルの木型で靴を展開しています。

新シェットランドの木型の魅力は以下でご紹介します。

購入したケンジントン Ⅱ のダブルモンクストラップ

ケンジントン Ⅰ の後継ラスト

2009年のシェットランドフォックス再デビューと同時にフラッグシップモデルとして人気を博したのが「ケンジントン Ⅰ 」。

ケンジントン Ⅰ は2013年9月に、使っていた革(イルチア ラディカ)が調達できなくなったとの理由で生産が中止になってしまいました。ムラ感のある革が売りだったので、他の革で代用はしなかったようです。

2014年秋「ケンジントン Ⅱ 」が発売。

イルチアのラディカは使っていませんが、ほんのりムラ感のある革を使用し、ケンジントン Ⅰ を全体的なフィット感を更に良くして満を辞して発売されました。

今使っている革は店員さんに聞いてみましたが、教えてくれませんでした。。。

高い次元のフィッティングと履き心地の良さ

長年の経験を踏まえ、履き心地を考えた木型職人の理想の形を表現しました。

細部の削りこみ等にミリ単位での修正を加えながら、美しさを犠牲にせず、足形に近い形を採用。

大量に生産することを目的とせず、永く履けて愛着の持てる靴となることを考えました。

結果的に、量産靴メーカーではあまり例をみない、手間と時間の掛かる木型で靴を作ることを実現しました。

https://www.shetlandfox.jp/about/

【ラスト】

シェットランドフォックスは「ラスト(木型)」に定評があります。

靴を見るとわかるのですが、足の重心を意識し足型相応にツイストした設計になっていて独特なカーブを描いたラストになっています。

どうやら、靴のセンターを数ミリずらし、甲の一番高い部分をセンター軸にしているようです。

履いてみると足の甲がカーブに沿ってフィットしてくれて、キツイけど気持ちいい感覚でした。

【製法】

底付けの前半分はグッドイヤーウェルテッド式、ウエスト部分をマッケイ式のコンビネーション製法。

そのため、グッドイヤーの魅力である履くたびに自分の足になっていく中底と、マッケイの魅力である返りの良いソールの両方を実現しました。

確かに、履き始めからソールの返りが良くて、革靴特有の履き始めのソールの違和感が少なかったです。

【踵骨設計】

足の丸み(踵骨)に合わせた踵設計で踵部の座りを向上させているようです。

カカト(ヒール)の形状は今まであまり意識してきませんでした。

しかし、よくみてみるとカカト部は蹄鉄の形のようにほんのり円を描く形になっています。

履き心地としての実感は正直良くわかりませんでした。。。

【中底】

そして感動したのがこの部分

中底のカカト部が削られており、カカトが靴にフィットする作りになっていました。

シェットランドを履いた時の1番の感動はここでした。

足がすごくしっくり収まるんです。体の軸がまっすぐになっているような感覚で体にいいんだろうなと実感しました。

【ロングカウンター】

靴の内側のカウンターを長めにとっています。土踏まず部分のホールド感がとても良く、靴が体をサポートしてくれます。

それによって疲れが軽減できます。

シャドウステッチのデザインにグッときた

【シャドウステッチ】

ダブルモンクを探していたんですが、このデザインを選ぶ決め手になったのが「シャドウステッチ」でした。

シャドウステッチ(スキンステッチ)は

「表面から針を通し、中間層にあたる〝床層〟の中で針先をターンさせ、裏面に貫通させることなく、再び表面に針を出す」非常に難しい技術。

これぞ職人技と言わんばかりの均等な仕上がり。美しい。

【ピッチドヒール】

ヒールの上から下にかけて、細くなっているヒール。

これによって靴のボリュームが抑えられ、ドレッシーな雰囲気が出ます。

コンパクトなヒールが美しい。

【ヒドゥンチャネル、半カラス】

アウトソールの部分で履いていたら見えない部分ですが、見えない部分のオシャレは男心をくすぐるポイント。

ヒドゥンチャネルは

靴の横側(コバ)から革包丁で薄く切れ込みを入れ、切れ込みを入れたところにチャネルを掘って糸を縫い、縫い終わったら、切れ込みを入れた個所を再び閉じて、縫い目(ステッチ)を隠すチャネル仕上げになります。

縫い糸が見えないことで上品に見えます。

半カラスは

土踏まず部分のみ黒く塗装した仕上げ。

フォーマルな印象になるのが特徴。

ヒドゥンチャネルで半カラスなんてアウトソールも大満足の仕上がりです。

ケンジントン Ⅱ 専用のシューツリーがある

このようにケンジントン Ⅱ の木型に合わせたシューツリーも一緒に販売されています。

当然ですが、ケンジントン Ⅱ にはこのシューツリーが最も会うので購入することをお勧めします。

ただし、若干作りが雑な気がします。。。

最後に

このようにシェットランドフォックスの履き心地の仕掛けはたくさんありました。

履いてみると全部頷けるのがすごいところ。それぞれのこだわりが履き心地の向上に繋がっています。

また、作りが非常に丁寧です。ステッチなどの細部で技術の丁寧さがわかると思うのですが、全てにおいて丁寧な仕上がりでした。

ウィズが僕にとっては広いのが難点なのですが、ウィズがE〜EEくらいの方には購入して履き心地を体験して欲しいです。

シェットランドフォックス ケンジントン Ⅱ

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