革靴のレザーソール(革底)はケアの必要がないと思われがちですがケアをすることでソールの長持ちに繋がるので、定期的にケアすることをおすすめします。
この記事ではレザーソールの手入れ方法のご紹介と、比較することで最もレザーソールに向いているケア用品をご紹介します。
革靴のレザーソール(靴底)の手入れ方法
- 汚れ落とし
- ケア用品を塗り込む
- 繊維を引き締める
- 布
- クリーナー
- ソールケア用品(下で比較します)
- ペネトレイトブラシ
上記が手入れ方法と、手入れに必要な道具です。
下の写真はレザーソールが完全に乾燥してパサパサしている状態です。これをケアしていきます。
Before
①汚れ落とし
ソールケア用品の浸透をよくするために汚れを落とします。
アッパーの汚れ落としと同様なので、写真は割愛します。
布にクリーナー(汚れ落とし)を付けて、ソールを拭いていきます。
この時たっぷり目にクリーナーを取りましょう。ソールが乾燥していてよく吸ってしまうのでたっぷり使ってください。
②ソールケア用品を塗り込む
①が完全に乾かない状態で問題ありません。ソールケア用品を塗っていきます。
ソール全体に満遍なく多めに塗っていきましょう。
③繊維を引き締める
②が乾かないうちに行いましょう。革がほぐれて柔らかい状態で行うことで繊維をしっかり引き締まることができます。
繊維を引き締めることで、新品の時と同じように革がツルツルになり磨耗しにくくなります。
ペネトレイトブラシの持ち手部分を使って強めに擦りましょう。お持ちであればレザースティックやカッサ棒などでも構いません。
①〜③を行うことでパサついたソールが潤い、ツルツルになりました!これで完成です!
After
今の手順の説明の写真の中でソールケア用品がいくつか紛れ込んでますがこれらを比較していきます。
3つのレザーソールケア用品を比較
比較するのはこちらの3つです。
- ソールモイスチャライザー(モゥブレイ)
- ソールトニック(コロニル)
- レーダーオイル(タピール
ソールモイスチャライザーとレザートニックはソールケア用品として販売されているものですが、レーダーオイルは革全般の汚れ落としや保革用として販売されています。
各用品のをまとめるとこんなところです。ソールモイスチャライザーとレザートニックが乳化性です。レーダーオイルは若干高価。
商品名 | ブランド | 種類 | 主成分 | 価格 |
---|---|---|---|---|
ソールモイスチャライザー | モゥブレィ | 乳化性 | ラノリン(ろう)、油脂、有機溶剤 | 約1600円 |
ソールトニック | コロニル | 乳化性 | ろう、油脂、有機溶剤 | 約1400円 |
レーダーオイル | タピール | オイル | ひまし油、なたね油、バルサムテレピンオイル、オレンジオイル、酢 | 約2500円 |
それぞれの特徴を見ていきましょう。
モゥブレィ ソールモイスチャライザーの特徴
強めの甘い香りがするトロッとしたクリームです。
ラノリン(ろう)、油脂、有機溶剤の配合は通常の靴クリームと同じですが、デリケートクリームよりもトロッとしていて濃い質感です。
レザーソールの栄養剤として販売されていますので、ソールのケアに適した配合率になっているのでしょうか?
コロニル ソールトニックの特徴
リキッドタイプで先端にスポンジが付いているので、手を汚さずに塗り込むことができます。
ソールモイスチャライザーと比べると同じ乳化性ですが、シャバシャバした質感になっています。
トロッとしているソールモイスチャライザーの方が革が潤いそうで、なんとなく頼りなさそうな質感です。。。
タピール レーダーオイルの特徴
名前の通り「オイル」です。オイルと酢が配合されたものになります。
アッパーに塗ると油分の補給できて革がしっとりとします。塗りすぎると艶が出なくなるほどです。(オイルなので)
こちらはソールケア用として販売されていませんが、革のケアとして超万能で靴好きの間でも評判のいいものです。
予想
レーダーオイル > ソールモイスチャライザー > ソールトニック
革の栄養分は「油分」と言われるのでレーダーオイルが最もレザーソールのケアに向いていると思います。
他2つはレザーソール専用として販売されていますが、実質他靴クリームと成分の大差がないのではないかという見解です。
さてこの3製品の勝負はどうなるでしょうか?
ソールモイスチャライザーvsソールトニック
42ndロイヤルハイランドで比較
比較に使用する靴は42ndロイヤルハイランド。
購入して2年経ちました。ソールのケアは何度かしていますが今回は久々のケアになります。
かなりパサパサしています。
左足(画面右)にはソールモイスチャライザー、右足(画面左)にはソールトニックを塗っていきます。
ソールモイスチャライザーはこれくらいの量をペネトレイトブラシで塗っていきます。(ちょっと多かったです。)
ソールトニックは直接塗り込みます。革に染み込むくらい多めに。
ペネトレイトブラシで引き締めて準備完了です。
1日履いた結果
両方ともパサついてます!!
そもそも効果があるように思えない。。。
ソールモイスチャライザーvsソールトニックの結果は引き分け。
散々な結果になってしまいましたが、レーダーオイルに期待しましょう。
ソールモイスチャライザーvsレーダーオイル
比較に使用する靴はシェットランドフォックス。
購入後20回くらい履きましたが、今回でソールケアは2度目になります。
かなり乾燥してパサパサしてしまっているので、ソールのケアが急務です。
左足(画面右)にはソールモイスチャライザー、右足(画面左)にはレーダーオイルを塗っていきます。
ソールモイスチャライザー42ndと同じくペネトレイトブラシで、レーダーオイルは布に染み込ませてから塗っていきます。写真のように布で口を押さえたまま2回ひっくり返して染み込ませます。
ペネトレイトブラシで引き締めて準備完了です。
1日履いた結果
またまた、両方パサついている。。。
結果引き分けですね。
今回は一日履いた結果を比較しましたが、時間単位だったら差がわかったかもしれません。
レザーソールのケアで一番お勧めできるのは?
3つとも引き分けという結果でした。
正直なところ、そもそもソールのケアをすることがどれほどの効果があるのかわかりませんでした。
おそらくしないよりもした方がいいのですが、一日履いたらせっかくのケアが元どおりになってしまうくらいソールにはダメージがあるようです。
となるとこの3つの商品のうちどれをお勧めできるか。タピールのレーダーオイルですね。
なぜなら、ソール専用じゃないからです。ソーダーオイルは革の栄養分である油分を与えるためのものですので、アッパーにも使えます。履き下ろし前のプレメンテナンスや年に一度くらいの油分補給に便利です。
ということで、レザーソール用でシューケア品を購入したいなら「タピールのレーダーオイル」を買いましょう!
タピールレーダーオイルのソールケア以外の使い方
タピールのレーダーオイルはレザーソール以外でもかなり使えるアイテムです。
使い方をこちらの記事で紹介してますので、参考にしてください。
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