スエード靴が汚れてしまった時の洗い方をご紹介します。
革靴でもパンプスでもスニーカーでもスエード素材の汚れやシミが気になる方は参考にしてください。
とてもきれいになりますよ。
スエード靴の汚れやシミの洗い方・丸洗い【革靴、スニーカー、パンプス】
スエードが汚れた時の対処法
消しゴムを使う
まずは、生ゴム製の消しゴムで擦って汚れを落とします。
カカトの内側の油性マジックでつけた黒い汚れを落としてみます。
縦横、様々な方向に擦ります。
結果、このように完全には落ちきりませんでした。
消しゴムにはこのように黒い汚れが付着しています。これだけ落とせたということですね。
ちなみに、汚れた部分はハサミで切り落としながら使っていきます。
丸洗い
消しゴムで落ちなかった場合、丸洗いをしましょう。
「ワイヤーブラシ」を使って落とすのも手ですが、革が傷ついてしまいますし、経験上そこまできれいに落ちないので、丸洗いをおすすめします。
下で詳しく説明します。
スエードの洗い方・丸洗い【ジェイソンマークのシャンプーを使用】
丸洗いがおすすめのケース
- 消しゴムで汚れが落ちなかった場合
- 広範囲に汚れがある場合
- 雨シミなどができた場合
丸洗いをすることで、汚れを落とすことが染み込んでしまった汚れも取り除くことができます。というよりも、水によって汚れを散らすことができるといった方が正しいのかもしれません。
ポイントとしては、汚れがある部分だけを洗うのではなく、靴全体を洗うことです。
部分的に洗うと、洗った部分とそうで無い部分の境目にシミができてしまう場合があるので注意してください。
丸洗いに使う道具
- スエード用のシャンプー
- クリーニングブラシ
- タオル
- 馬毛ブラシ
- クレープブラシ
- スエード栄養ミスト
- 防水スプレー
今回シャンプーとクリーニングブラシはスニーカーの丸洗いでもよく使われる「ジェイソンマーク」のシューケアキットを使ってみました。
スエードには別売のブラシが良いとパッケージに書いてありましたが、キットに入っている「スタンダードクリーニングブラシ」で特に問題ないです。
クレープブラシはなくても良いです。
スエード栄養ミストと防水スプレーは洗った後のケアに使います。
2つの代わりに、M.モウブレィのスエードカラーフレッシュを使っても良いです。
洗い方・手順
今回はカカトの汚れが落ちなかったのと、雨用にガシガシ履いていて全体的に汚れが溜まっていて、くすんでいると思ったので、この靴を丸洗いをしていきます。
【Before:全体】
【Before:カカト】
洗っていきましょう!!
- 馬毛ブラシとクレープブラシで全体的な大まかな汚れをとる
- タオルに水を含ませて、靴全体を濡らす
- クリーニングブラシを水につけて濡らしてからシャンプーをつける
- 泡立たせながら汚れた箇所と全体をブラッシングする
- 濡れたタオルで拭き取る
- 自然乾燥させる
- スエード栄養ミストで栄養補給
- 防水スプレーで汚れ防止
1:馬毛ブラシとクレープブラシで全体的な大まかな汚れをとる
まずは靴全体をブラッシングして、表面に付着したホコリや汚れを掻き出します。
2:タオルに水を含ませて、靴全体を濡らす
靴のアッパー全体を濡らします。この作業をすることで汚れを落としやすくなりますのでしっかり濡らしましょう。
濡らすとこんな感じです。ライニングまでは濡れてないですが、アッパーは完全に濡れている状態です。
3:クリーニングブラシを水につけて濡らしてからシャンプーをつける
ブラシを水につけてからジェイソンマークのシャンプー(ソリューション)をつけることで泡立ちが良くなります。泡立たなければ再度ブラシを濡らしてください。
4:泡立たせながら汚れた箇所と全体をブラッシングする
靴全体をゴシゴシブラッシングします。縦横様々な方向にブラッシングしましょう。
汚れが気になるカカト部分も念入りにブラッシングします。
5:タオルで拭き取る
軽く絞ったタオルで5回ほど拭きました。シャンプーで浮き出た汚れを拭き取るイメージです。
シャンプー自体は革に染み込んでますが、気にしなくて大丈夫です。
6:自然乾燥させる
風通しの良いところで自然乾燥させましょう。※シューキーパーを入れてください。
室内で一晩置いたら乾きました。全体的に乾燥と色落ちが気になりますのでケアしていきます。
カカトの汚れはきれいに落ちていました!
7:スエード栄養ミストで保湿
「スエード栄養ミスト」を使って保湿をします。また、保湿と共に色を濃くする効果もあります。
ちなみに含有成分は「エタノール、シリコーン、ローズヒップオイル」などです。甘くて良い香りがします。
栄養ミストをかけて、10分ほど乾かした上で、馬毛ブラシでブラッシングしました。潤いが加わり、薄くなっていた色も濃くなりました。
それでも色落ちが気になる場合は補色しましょう。こちらの記事を参考に。
8:最後に防水スプレーで汚れ防止
最後に防水スプレーをかけて仕上げましょう。防水スプレーをかけることで雨や汚れに強くなるので、スエードにはこまめにかけることをおすすめします。
Before&Afterは下をご覧ください。
洗う前と洗った後
洗う前と洗った後(丸洗い+ケア後)を比べてみましょう。
消しゴムで落ちなかった、カカトの油性マジックの汚れはこのように完全に落とせました!これは嬉しい!
カカト以外の部分は、特別汚れがあったわけではないですが、なんとなくくすんでいました。
丸洗いをすることで、くすみが取れて発色が良くなったと思います。
まとめ:スエードの汚れは丸洗いで落ちる
スエードの汚れはこのようにケアしましょう。
①消しゴムを使って落とす
↓消しゴムで落ちなかったら
②丸洗いで落とす
丸洗いをすることで汚れやシミを落とすことができます。ぜひお持ちの靴にも試してみてください。
コメント