靴磨き・革靴の手入れに使うブラシの種類とそれぞれの使い方を紹介します。
これから靴磨きを始める方はこの記事で紹介する4つのブラシを揃えましょう!
スエード靴用のブラシについてはこちらをご覧ください。
靴磨きのブラシの種類と使い方
靴磨きに使うブラシの種類とそれぞれの違い
豚毛ブラシ
硬めでコシが強く、毛が比較的短いが特徴のブラシ。
馬毛ブラシ
柔らかすぎず、硬すぎず、毛が比較的長いのが特徴のブラシ。
山羊毛ブラシ
毛が細く、肌にあてると気持ちよく感じるほど柔らかいのが特徴のブラシ。
ペネトレイトブラシ
豚毛で作られていることが多く、硬めで小さなブラシ
毛の柔らかさの比較
豚毛ブラシ、ペネトレイトブラシ < 馬毛ブラシ < 山羊毛ブラシ
山羊毛ブラシが一番柔らかいです。
次にこの4種類のブラシをどのように使い分けるのか見ていきましょう。
靴磨きに使うブラシの使い方・使い分け
靴磨きの手順でいつ使うか
①〜⑦の靴磨きの手順の中で、各ブラシはこのように使用します。
- 馬毛ブラシでホコリを払う
- クリーナーで汚れを落とす
- ペネトレイトブラシでクリームを塗布する
- 豚毛ブラシでクリームを馴染ませる
- 乾拭きで余分なクリームを拭き取る
- ワックスを塗って鏡面磨き
- 山羊毛ブラシで鏡面磨きの仕上げ
それぞれの使い方の詳細を、手入れの順に見ていきましょう。
馬毛ブラシの用途は「ホコリを払う時」(手順:①)
山羊毛より硬く、豚毛より柔らかい馬毛ブラシは靴に付着したホコリを払うのに最適です。
靴磨きの手順の最初や、一日履いて家に帰った時に馬毛ブラシでブラッシングをしましょう。
革靴以外にもスニーカーやパンプスなど様々な靴のホコリ落としに使えますので、靴磨きの頻度が低い方でも必ず一本持っておいて欲しいブラシです。
【おすすめの馬毛ブラシ!】
写真で使っているコロニルのブラシ。大きめで使いやすいです。
また、安いブラシから高級手植えブラシまで、おすすめの馬毛ブラシをこちらの記事で紹介しています。馬毛ブラシ選びの参考にしてください。
ペネトレイトブラシの用途は「クリームを塗布する時」(手順:③)
毛が硬く小さいペネトレイトブラシは、クリーム(靴墨)を塗布する時に使用します。
クリームを塗る時に「指で塗る派」「ネル布で塗る派」もありますが、ペネトレイトブラシで塗ると以下のようなメリットがあります。
- ムラなく均等に塗布できる
- 細かいところも塗布できる
- 早く塗布できる
- 指が汚れない
このようにメリットがたくさん。
ちなみに私の普段のクリームの塗り方は、しっかり塗り込みたい部分は指で塗りつつ、全体はペネトレイトブラシで素早く仕上げることが多いです。
ペネトレイトブラシはこのほかにも意外な使い方があります。気になる方はこちらの記事を読んでください。
【おすすめのペネトレイトブラシ!】
超定番のM.モゥブレィのペネトレイトブラシがおすすめです。
豚毛ブラシの用途は「クリームを馴染ませる時」(手順:④)
コシが強い豚毛ブラシは、クリーム塗布後にクリームを革に馴染ませる時に最適です。
馬毛ブラシなど柔らかいブラシでも使えなくはないのですが、豚毛ブラシの方が素早く馴染ませることができ、素早く艶がでます。
注意点ですが、豚毛ブラシはクリームの色別に使い分けましょう。最低限「黒」と「茶」の2つは揃えましょう。
違いがちょっとわかりにくいですが、豚毛ブラシの前と後を見比べてみましょう。
【ペネトレイトブラシでクリーム塗布後】
マットな雰囲気になっています。
【豚毛ブラシでクリームを馴染ませた後】
全体的に艶が出ました!
この後に乾拭きをするとさらに艶がでます。
【おすすめの豚毛ブラシ!】
写真は寺沢ブラシの手植えブラシですが、豚毛ブラシは色別で揃えないといけないので、まずはリーズナブルなジャーマンブラシがおすすめです。
山羊毛ブラシの用途は「鏡面磨きの仕上げの時」(手順:⑦)
柔らかい山羊毛ブラシは鏡面磨きの仕上げに使います。また、靴を履いた後の鏡面部分のホコリ落としにも最適。
馬毛や豚毛では鏡面を傷つけてしまうので、鏡面を傷つけない柔らかい山羊毛ブラシを使います。
コロニルの山羊毛ブラシは使い始めは鏡面が逆に曇ってしまいますが、使っていくと毛先が細くなるためか艶が出るようになります。
鏡面磨きをする方は山羊毛ブラシも揃えておきましょう。
【おすすめの山羊毛ブラシ!】
はじめに買うなら、山羊毛ブラシの中ではリーズナブルかつ定番商品のコロニルのブラシがおすすめです。
まとめ:靴磨きのブラシは4種類を使い分ける
ホコリ落としに馬毛ブラシ
クリーム塗布用にペネトレイトブラシ
クリームを馴染ませるのに豚毛ブラシ
鏡面磨きの仕上げやケアに山羊毛ブラシ
靴磨きには以上の4つを使い分けましょう。
山羊毛ブラシは鏡面磨きをする時にあるといいですが、
靴磨きを始めるなら馬毛ブラシ、ペネトレイトブラシ、豚毛ブラシは揃えておきましょう。
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