雨の日も晴れの日も同じ靴を履くひとも多いと思います。
しかし、靴が痛まないか不安もあるのではないでしょうか?
そこで雨の日に向いている革靴をご紹介します。
全て作りがしっかりしている本格革靴を4パターンピックアップしました。
靴好きの人も満足できるクオリティの靴です。
天候でうまく靴を使い分けてスマートにファッションを楽しみましょう。
目次
①雨に強い「スエード素材×ラバーソール」を使った革靴

実際に私はスエード素材とラバーソールの靴を雨用に使うことが多いです。
特定のブランドや靴を指しているわけではなく、選択肢が広いからです。
スエード靴は実は雨に強い
スエードと聞いて逆に雨に弱いのでは?と思う方も多いと思います。
実はスエードは防水スプレーをかけることで強力な撥水効果を発揮してくれます。
なぜ強力な撥水効果を発揮するかと言うと
・起毛しているので革の表面積が広く防水スプレーの成分がより広域に広がるため
・毛先で水を弾いてくれて、革の中まで水が入って来ないため
この2つの理由が上げられます。
またスムース(表革)の場合だと防水スプレーをかけても、靴の屈曲部の防水の膜が剥がれてきてそこから水が浸透してきてしまいますが、スエードの場合は膜が剥がれずに防水効果が持続します。
スエードのお手入れ方法
使う道具
・ブラシ(馬毛でも豚毛でも)
・スエード用栄養ミスト
・防水スプレー
お手入れ方法
①ブラッシングでホコリや汚れを掻き出す
②スエード用の栄養ミストをかけて油分を補給
③防水スプレーをかける
④ブラシで毛並みを整える
ブラッシングをしてスプレーをかけるだけですごく簡単です。
②の栄養ミストは使った方が革の色が引き締まりますし革のケアになるのですがなくても構いません。
【お手入れの頻度】
一度履いて家に帰ってきたらブラッシングのみ行いましょう。
雨の日に履いて水が染み込み始めたと思ったら、もう一度この一連の手順を行いましょう。
雨に強いラバーソール

革靴のアウトソールの素材は「レザー」もしくは「ラバー」です。
お分かりの通りレザーソールは雨に濡れるとダメージが大きいので、雨用にはラバーソールがお勧めです。
代表的なラバーソールは
・ビブラムソール
・ダイナイトソール
以上の2つです。この2つはシャープな形の靴にも合うような薄めのソールになっています。(ビブラムソールは様々な種類がありますが)
代表例を上げましたが、雨に強いと言う観点ではラバーソールであれば上の2つ以外でもなんでもいいです。
スエード靴でおすすめのブランド「バーウィック」
スペインのシューズブランドです。
おすすめの理由は
・2万円台のグッドイヤーウェルテッド製法
・ラバーソール(ダイナイトソール)のデザインが豊富
つまり、しっかりした作りでなおかつ雨の日に使える素材の靴が多いからです。
バーウィックについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
②レイマーの「レインシリーズ」高コスパの本格革靴

静岡県のオンライン専門のシューズブランドであるレイマーのレインシリーズ。
リーズナブルなレイマーの中でもレインシリーズは2万円を切る価格で購入可能です。
毎回販売開始後すぐに売り切れてしまうほど人気なので、発売予定日を確認して購入する必要があります。
(次回販売商品一覧:http://www2s.biglobe.ne.jp/~sunray/next.html)
レインシリーズの特徴を見ていきましょう。

レイマー「レインシリーズ」は雨に強いラバーソール

ラバーソールの中でもすっきり見える素材で、ドレスシューズに付いていても野暮ったく見えません。
ちなみにダイナイトソールよりも柔らかいという意見が多く、ソールの返りが良いアウトソールです。
レイマー「レインシリーズ」の中敷きは全敷き(フルソック)

万が一浸水してきた場合に備えて、爪先まで中敷きが敷いてあります。一般的な革靴はカカトの部分のみのものが多いです。
個人的にはフルソックであってもなくても雨は染みてくると思います。。。
ただし、その分ややキツくなってしまうので、それを考慮して購入すると良いでしょう。
レイマー「レインシリーズ」はグッドイヤーでありながらリーズナブル
レイマーの通常のシリーズは2万円台で購入可能ですが、レインシリーズは1万円台後半で購入できます。
しかも製法はグッドイヤーウェルテッド製法です。
破格です。
この記事で紹介する雨用の靴中で最も安く手に入れられるので、迷ったらレイマーが良いと思います。
レイマー「レインシリーズ」のお手入れ方法
私が見てきた限り、レイマーのレインシリーズのアッパー素材は通常のスムースレザーを使用しています。
撥水レザーのように雨用として作られている革ではありませんが、手入れ次第で雨の日でもタフに使うことが可能です。
以下のように手入れをすると良いでしょう。
通常のレザーを雨用で使う場合に適した手入れ
①オイルでケアする
②ひどい雨の時は防水スプレーを使う
①オイルでケアする
オイルは水に強いので、革にオイルを入れましょう。
モゥブレィの「ビーズエイジングオイル」などを使ってケアをすると良いでしょう。
ビーズエイジングオイはオイルドレザー用ながら、サラッとした仕上がりになり油分が革に入り、蝋分で革の表面をコーティングしてくれます。
しかし通常の靴クリームでケアするよりツヤは劣りますし、革の雰囲気もマットになりますのでオイルをメインで使うかどうかはお好みで。
②ひどい雨の時は防水スプレーを使う
防水スプレーは革のツヤが消えてしまうのですが、そんなことも言ってられないほどひどい雨の時は防水スプレーを降って水を弾きましょう。
レイマーはネット販売のみですが、アシーレというビニール靴のフィッティングサービスがありますので、安心してネットで購入できます。
レイマーについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

③「シャインオアレイン」スコッチグレインが雨用に作った革靴

雨用の靴でありながら見た目は他の革靴と変わりません。
先に言ってしまいますが、手入れの仕方も他の革靴と同じため靴磨きも楽しめるレインシューズです。
シャインオアレインの特徴を見ていきましょう。
シャインオアレインの素材は「撥水レザー」
公式HPにはこのように書いてあります。
本革が持つしなやかな風合いと、通気性を損なわずに高い撥水性を実現した本格撥水レザーを採用。
参照:https://www.scotchgrain-shop.com/category-260/black/2770bl-e.html
撥水レザーは「撥水剤を染み込ませた革」のことです。
比較対象としてガラスレザーを上げます。
雨用としてもよく使われるガラスレザーは「表面に樹脂加工した革」のことです。
ガラスレザーは履いていくと屈曲部から革・樹脂加工のひび割れが起こってしまいます。そしてそのひびから水が浸透してきます。
しかし、撥水レザーは革自体に撥水剤が染み込んでいるのでそのような心配はありません。かつ通常の革と同じお手入れが可能です。
シャインオアレインのアウトソール「SGソール」

公式HPにはこのように書いてあります。
耐磨耗性・グリップ性に優れ、減りやすいつま先や化粧部分にはゴム硬度を硬めに、主な接地面にはしなやかに返るようにゴム硬度を変えたソールです。
濡れた路面にも強いソール素材が最大特長。大変履きやすくて歩きやすい、雨にも強いソールです。
参照:https://www.scotchgrain-shop.com/category-260/black/2770bl-e.html
つまりシャインオアレインは「撥水レザー×ラバーソール」と言うことになります。
シャインオアレインのお手入れ方法
通常の革と同じように靴クリームやワックスを使用したお手入れ方法になります。
ただし、防水スプレーをかけるのは控えた方がいいようです。
シャインオアレインはスコッチグレイン各店、公式通販サイトで販売されています。
④雨用として有名な「ゴアテックス(GORE-TEX)」素材を使った革靴

ゴアテックス素材とは
ゴアテックスはアメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造販売する防水透湿性素材のこと。
ざっくり言うと何層かの化学繊維でできている素材で、水滴よりも小さく、水蒸気よりも大きい穴が無数にあるために
表面からの水の侵入を防ぎ、内側からの湿気を逃がしてくれるようです。
ゴアテックス採用の革靴は
この素材「ゴアテックス」をライニング(革の内側)に使用しています。
ちなみにゴアテックスを採用している革靴のソールは基本的にラバーソールなのでご安心ください。
ゴアテックスの革靴のお手入れ方法
革自体には特別な加工をしていないので、通常の革の手入れと同じで靴クリームやワックスを使用できます。
また、シャインオアレインとは違って防水スプレーは使用してOKです。
おすすめはリーガルのゴアテックス

「リーガルのゴアテックス」を公式通販で探す
全国各地に店舗があり、商品数も多いのでリーガルで探すのが無難でしょう。
ゴアテックスの靴のデメリット
ゴアテックスは伸縮性があまりありません。
アッパー(革の表側)は革ですが、ライニング(革の内側)がゴアテックスの素材になっているため革本来の馴染みは期待できません。
その観点で言うと、スエードの靴もしくはシャインオアレインに部があるでしょう。
最後に:雨の日用の革靴に必要な2つのこと
雨用シューレース
KutsuMedia運営のシューレースブランド「MOND SHOELACE」では雨用のシューレースを販売しています。

蝋引き紐よりも耐久性のあるシリコンコーティングのシューレースを雨用の靴に使ってみてください。全然持ちが違います。
「MOND SHOELACE」シリコンコーティングのシューレースのリンク
カビ対策
雨用で使う靴はカビに気をつけなければなりません。
こちらのカビ対策の記事を参考にしてください。
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