防水スプレーのアメダスを革靴に使ってみたいけど、以下のような不安がありませんか?
- 雨をしっかり弾いてくれるのか
- シミにならないのか
実際に革靴に使用してみて、これらの検証をしてみました。
結論から言ってしまいますが、雨を弾き、シミになりにくく革靴にもおすすめできる防水スプレーでした!
ただし、しっかり雨を弾くためにもシミになりにくくするためにも、使い方のポイントがあります。このポイントも含め、アメダスについて説明していきます。
防水スプレーのアメダスは革靴も雨を弾くのか?
アメダスの特徴

まずはアメダスはどんな防水スプレーなのか見ていきましょう。
タイプ | フッ素樹脂性 |
仕様 | ガススプレー |
対象素材 | スムース革、起毛革、合成皮革、布地など |
効果 | 撥水 |
ブランド | コロンブス |
容量 | 420ml |
価格(Amazon税込み) | 約1,500円 |
100ml辺りの価格 | 約350円 |
小さいサイズもあります。
老舗シューケア品メーカーコロンブスのロングセラー商品
アメダスは日本のシューケア品メーカーとして最も有名なコロンブスの商品です。発売されてから何十年もの歴史があるのではないでしょうか?
私が靴屋に勤務していた頃、防水スプレー=アメダスと言っているお客さんがいました。防水スプレーの代名詞になるほどの歴史と実績がある人気商品です。
大容量かつリーズナブル
アメダスは「60ml」「180ml」「420ml」の3サイズで展開しています。
420mlのサイズはアマゾンや楽天では1,500円前後で購入可能です。このサイズは2,000円ほどするのが一般的で、アメダスは比較的リーズナブルに購入できます。
革靴に最適なフッ素樹脂性
防水スプレーの成分には「フッ素樹脂性」と「シリコン樹脂性」の2つのタイプがあります。
フッ素樹脂性の防水スプレーは以下の特徴があります。
- 通気性を損なわない
- シミになりにくい
逆にシリコン樹脂性は繊維の表面を覆うため通気性が損なわれ、シリコンがシミの原因になる恐れがあります。
そのため、革靴にはフッ素樹脂性を使うのが最適です。アメダスもフッ素樹脂性なので、革靴にも安心して使用できます。
アメダス以外の防水スプレーをお持ちでしたら、成分はラベルの後ろに記載されているので確認してみてください。
また、スエード素材・布地のスニーカー・傘などあらゆるものに使用できるため、自宅に一本あると何かと便利です。
水だけでなく油も弾く!
パッケージに「水・油を弾きます」と書いてあります。
雨の日には水と一緒に汚れも弾いてくれます。外食中に料理を靴に落としてしまった時にも安心です。
水を弾くかはこの記事の下で検証しています!油については別途検証しますのでお待ちください。
アメダスを革靴にかけるとシミになるか?

フッ素樹脂性の防水スプレーはシミになりにくいと上記で説明しましたが、その他にもいくつか気をつけるべき点があります。
防水スプレーで革靴がシミにならないために気をつけること4つ
- フッ素樹脂性の防水スプレーを使うこと
- ホコリや汚れを取り除いてからスプレーをかけること
- 革の保湿をしてからかけること
- 合成皮革、ガラスレザー、エナメル、エキゾチックレザーにはかけないこと
【①フッ素樹脂性の防水スプレーを使うこと】
繰り返しですが、防水スプレーはフッ素樹脂性とシリコン樹脂性があり、フッ素樹脂性はシミになりにくいです。アメダスはフッ素樹脂性なのでクリア。
【②ホコリや汚れを取り除いてからスプレーをかけること】
ホコリや汚れが防水スプレーをかけることで、革に定着してしまいシミになる可能性があります。そのため、以下のことを行いましょう。
- 防水スプレーをかける前にブラッシングでホコリを払う
- 汚れていたらクリーナーで汚れを拭き取る
【③革の保湿をしてからかけること】
革が乾燥している状態で防水スプレーをかけると、革が防水スプレーの成分を吸ってしまいます。溶剤が揮発した後にこの成分が革に残ってしまうことでシミになる恐れがあります。そのため、以下のことを行いましょう。
- 靴クリームで保湿をする
【④合成皮革、ガラスレザー、エナメル、エキゾチックレザーにはかけないこと】
上記の素材には防水スプレーをかけないようにしましょう。
合成皮革、ガラスレザー、エナメルはシミや表面が白くなってしまう恐れがあります。そもそも、これらの素材は撥水性があるので防水スプレーは不要です。
アッパーがひび割れていて濡れてしまうなら買い替えを検討し、アッパーとコバの隙間から濡れてしまうなら仕方のないことです。
エキゾチックレザーは雨の日に履こうとする方は少ないと思いますが、どうしても防水スプレーをかけたい場合は靴の内側でテストして使用しましょう。
結論:シューケアをしている銀付きレザーやスエード靴であればシミになりにくい
アメダスはフッ素樹脂性の防水スプレーのためシミになりにくいです。
さらに革靴に使用する場合は「銀付きレザー」(→一般的な表革)や「スエード」に使用し、汚れを落とし、革の保湿をしていれば防水スプレーが原因でシミになるリスクは少ないです。
次の章で実際に革靴に使ってみました!↓↓↓↓
アメダスの使い方【革靴に使ってみた】

使い方の手順
- ホコリを払う
- 防水スプレーをかける
- 30分自然乾燥
- 乾拭き
革の状態によっては、クリーナーで汚れ落とし→クリームで保湿後にスプレーをかけてください。
また、撥水効果をさらに高めたい場合は②〜④を2回行ってください。
使う道具

- 馬毛ブラシ
- ネル布
- アメダス
【馬毛ブラシ】
コロニルのブラシを使いました。馬毛ブラシを持っていない方は、靴磨きには必須のアイテムですので、この機会に揃えておきましょう。
馬毛ブラシの選び方はこちらの記事を参考にしてください。

【ネル布】
但馬屋と言う生地屋さんからネットで購入し切って使用しています。指に巻きつけやすい厚みでリピートしています。自分で作ると激安なのでおすすめです。
アメダスを使ってみた
【①ホコリを払う】
馬毛ブラシでホコリを払います。もし汚れていたり、乾燥していたら「クリーナーで汚れ落とし→クリームで保湿」も行ってください。

【②防水スプレーをかける】
防水スプレーを靴から20cm以上離して全体に満遍なく吹きかけます。
防水スプレーを使う時は必ず屋外の風通しの良いところで行ってください。防水スプレーは吸い込むと体に害があるため注意してください。

【③30分自然乾燥】
防水スプレーをかけるとこのように全体的に湿った状態になります。このまま30分自然乾燥させます。乾き切らない状態で使うと撥水効果が減少するので注意してください。

自然乾燥後です。防水スプレーをかけることで艶がやや減少します。

【④乾拭き】
乾いたらネル布などの柔らかい布で全体を乾拭きします。乾拭きをすることで防水スプレーの成分が均一に行き渡り、撥水効果を高めます。やや強めに乾拭きしても大丈夫です。

乾拭き後です。ほんのり艶が戻りました。これで雨の日に使える状態が整いました。

防水スプレーをかけて問題ない革でも、かけた後に防水スプレーの成分がまだらに跡になって残る場合があります。その時は乾拭きをすることですぐに跡が消えます。詳しくはこちらをご覧ください。

水を弾くか検証

アメダスはしっかり水を弾いてくれるのか検証してみます。水をスプレーを使って吹きかけて経過を観察しました。
【1分後】

しっかり水を弾いています!
水滴が表面張力でまるーくなっています。防水スプレーの成分が水を防いでいる様子がわかります。
【10分後】

水が染み込むことなく特に変わった様子はありません。
【30分後】

つま先の一部分だけ少しずつ水が染み込んできました。
【1時間後】

1時間経つと水が蒸発して水滴が少なくなりました。ほぼ全体的に水を弾き続けました。
つま先のこの部分だけ水が少し染みこみました。
防水スプレーは複数回かけることで撥水効果が増します。最大限に撥水効果を高めたいなら2回かけるといいでしょう。(今回は1回)

最後に靴を屈曲させてみたところ、履きジワ部分から水が染み込みました。これに関しては防ぎようがないので仕方ありません。

検証結果
水をかけて1時間後もしっかり水を弾いていました!これなら安心して雨の日に外で履けます!
「防水スプレーをかける→30分自然乾燥→乾拭き」を2回繰り返すことでさらに高い撥水効果が期待できますので、大雨の前の日などには念を入れて準備するといいでしょう。
まとめ:雨の日にはアメダス
アメダスをおすすめできる理由をまとめました。
- フッ素樹脂性でシミになりにくい
- 撥水効果抜群
- 大容量かつリーズナブル
- 安心のロングセラー商品
正しい使い方をすることで、シミにもなりにくく、水もしっかり弾いてくれます。この記事に記載した使い方をご自身の革靴にも実践してみてください。
水を弾いてくれると雨の日に革靴を履くのがなんたが楽しくなりますよ。
小さいサイズ


コメント