革靴の磨き方「手順」「道具・セット」を紹介【靴磨き・シューケア】

こんな方にオススメの記事です。

・磨いたことはあるけど、改めてちゃんとした磨き方を知りたい方

・初めて革靴を購入して、長く大切に履いていきたい方

この記事ではアッパーのケアから、ソールのケア、ライニングのケアまで、革靴を綺麗に使うための手入れ方法を一通り(フルメンテナンス)ご紹介します。

毎回すべての手入れをする必要はなく、靴の状態を見ながら必要なケアのみを行なっていきますが、まずは一連のケア方法を覚えることから始めましょう。

また、靴磨きをはじめたばかりの「はじめのころの僕」の失敗談も紹介しています。皆さんはそうならないように的確なケアを覚えて欲しいです。

靴磨きに使うおすすめの道具・セット

靴磨きに必要な道具を紹介します。まずはこれらを揃えましょう。

シューキーパー (手順①で使用)

靴磨きをする時だけでなく、靴には常に入れておくものなので一足ずつ用意しましょう。入れるだけで靴が長持ちします。

【おすすめ商品①】ライフバリュー レッドシダーシューキーパー 

2500円ほどで購入できるツインチューブタイプのシューキーパーです。

若干カカトが大きい作りなので、海外製の靴におすすめです。

【おすすめ商品②】コロニル アロマティックシュートゥリー

3000円ほどで購入できるシングルチューブタイプのシューキーパーです。

上の商品と違いカカトが小さい作りなので日本製の靴におすすめですが、どんな靴でも合うので迷ったらこれを購入しましょう。

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コロニル
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詳しい商品説明はこちらの記事をご覧ください。

コスパ最高のおすすめシューキーパー2選!選び方や使い方もご紹介【厳選】

2018.09.20

ブラシ(手順②、④で使用)

靴磨きでは

・ホコリを払うための柔らかめの馬毛ブラシ

・クリームを伸ばすための硬めの豚毛ブラシ

が必要です。(かなり柔らかいヤギ毛ブラシも鏡面磨きで使用します。)

【おすすめ商品】サフィール ポリッシャーホースブラシ

上の2つの役割を果たしてくれるのがこちらの馬毛ブラシです。

毛の密度が高くでコシが強く、毛の長さもあって隅々まで毛が届きます。

ネットでもお店でもいろんなブラシがありますが、このブラシはかなり多様性があって使いやすいブラシです。

とりあえず色違いで購入するといいでしょう。

詳しい商品説明はこちらの記事をご覧ください。

靴磨きで色々試した結果、満足度の高い「一番オススメの馬毛ブラシ」

2019.09.09

【クリーム塗布用のブラシ】

手を汚さずにクリームを塗ることができるし、ムラなく塗れるので便利な商品です。

クリーナー(手順③で使用)

汚れやクリームをしっかし落とすためにも、油性のクリーナーがおすすめです。

【おすすめ商品】ブートブラック ツーフェイスローション

油性と水性が半々になっているクリーナーです。油性で落ちる汚れも水性で落ちる汚れも対応しているので、使い勝手のいいクリーナーです。

クリーム(手順④で使用)

靴クリームは「補色・保革・艶出し」の3つの役割があります。

乳化製のクリームが一般的ですが、私は「補色・艶出し」の効果が高い油性のクリームをよく使用しています。

【おすすめ商品】サフィール クレム1925

こちらは色展開が豊富なので、どんな靴の色にも対応できます。艶がすぐに出て塗りやすく使いやすいクリームです。

ワックス(手順⑤で使用)

つま先やカカトの傷予防の効果があります。またクリームだけでは出せない鏡のような強い艶を出すことができます。

シューケアに慣れてくるとワックスを使って鏡面磨きをしたくなると思います。

【おすすめ商品】サフィール ビーズワックス

まだ慣れていない方は柔らかめのワックスが使いやすいので、こちらのワックスをおすすめします。

オイル(手順⑦で使用)

レザーソールをケアする時と、アッパーの乾燥が激しい時に使用します。

レザーソールのケアに靴クリーム類を使用すると油分が少ないのであまり効果がないです。

【おすすめ商品】タピール レーダーオイル

靴の油分の補給には欠かせないアイテムです。様々な種類のオイルと酢が配合されて、革がしなやかになります。

いざという時に役に立つ商品です。

布・クロス・ネル生地(手順③、④、⑤、⑥、⑦で使用)

「汚れ落とし用」と「鏡面磨き、乾拭き用」で使う布の種類が変わります。

【汚れ落とし用】

Tシャツやシーツなどの水をよく吸うような布がおすすめです。その方がしっかり汚れを取り除けます。切って使いましょう。

【鏡面磨き、乾拭き用】

繊維が細かく柔らかい「ネル生地」を使いましょう。上と同じものを使うと仕上げが難しいです。

靴磨き用に切ってある商品も売っていますが、生地を購入して自分で切って使う方が断然お得です。(横8cm×縦50cmくらいで切ると丁度いいです。)

但馬屋 白ネル70cm幅 10cm単位 300番
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一応切ってあるやつも…

おすすめの靴磨き用の布・クロス(ネル生地)"色々試してきたので比較"

2019.06.30

アルコール(手順⑥で使用)

靴の中の汚れを落とす時や除菌に使います。また鏡面磨きで使う水の4割ほどをアルコールにすることで磨きやすくなります。

【おすすめ商品】

靴磨きの手順・方法

新品の靴を履き下ろす時、半年に一回程度これから紹介する一連の手順(フルメンテナンス)を行います。

しっかり磨いて、かっこよく街を歩きましょう。

シューキーパーをいれてシワを伸ばす

シューキーパーを入れない状態だと、履きジワ部分の汚れが落としにくくなるし、クリームが乗りにくくなります。

靴全体がピッと張った状態で靴磨きを始めましょう。

また、日頃からシューキーパーを入れておくだけで、靴が長持ちします。

「磨くこと」よりも重要なことなので、もし持っていなかったらシューキーパーは必ず一足ずつ揃えましょう。

はじめのころの僕

3足革靴を持っていましたが、シューキーパーは1つしか持っていませんでした。

そのうちの1足にはほとんどキーパーを入れたことがなく、あっけなく履きジワからヒビが入ってきました。(ガラスレザーだったこともありますが)

シューキーパーはなかなか壊れることはないので買ったらずっと使えます。初めに買っておきましょう。

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馬毛ブラシでホコリを落とす

靴の表面についたホコリを落とします。

アッパーとコバ(ソールの縁の部分)の間などもブラシを使うことで簡単にホコリ・汚れが落とせます。

履いて家に帰ったらブラッシングをするだけで、革のツヤが持続するので必ず行いましょう。

日頃のケアで行うブラッシングはとても重要です。

(この前に靴紐を取りましょう。一番下の鳩目は残しておきましょう。)

ポイント!

アッパーとコバの間もしっかりブラッシングすること

履きジワに沿ってブラッシングすること

クリーナーで汚れを落とす

ブラッシングだけでは取れない汚れや、古くなったクリームを落とします。

化粧品でいうと洗顔によく例えられます。

古くなったクリームは革の表面で固くなり、革のひび割れにも繋がるので、定期的にクリーナーで落としてあげましょう。

このように指に巻いた布に少量とり、3〜4回に分けて汚れを落としましょう。

布は使い古した靴下やTシャツで良いです。

クリーナーや汚れが染み込みやすい布がいいので、靴下やTシャツがちょうどいいです。

はじめのころの僕

布に色がほとんど付かなくなるくらいまで落としていました。やりすぎでした。

ポイント!

優しく拭いてあげること

クリーナーを取りすぎないこと

クリームで保湿と補色

手順1

クリームを塗っていきます。

しばらく履いていると、革から水分や油分や色が少しずつ抜けていくのでクリームで保湿が必要です。

この時、革の色よりも少し薄い色のクリームを使うのがセオリーです。

クリーム塗布用の小さいブラシ(ペネトレイトブラシ)を使うと指が汚れずに済むし、早く塗れます。

取るクリームの量は片足に米粒2〜3粒分くらいで大丈夫です。

また、ここで注意して欲しいのが塗り始めはカカトの内側から行うことです。革とクリームの相性を目立ちにくい箇所から試していくという配慮です。

手順2

クリームを塗ったら豚毛ブラシでブラッシングをしてクリームを革になじませます。

ここでツヤが出てきます。

以下のリンクのブラシは馬毛ですが、コシがあるのでこの工程で十分に対応できます。

手順3

その後ネル布で乾拭きをして、余分なクリームを取り除きます。

クリーナーを使うときにはクリーナーや汚れが染み込みやすい、Tシャツなどの布を使いましたが、

ここでは繊維が細かい「ネル布」を使ってツヤを出します。

但馬屋 白ネル70cm幅 10cm単位 300番
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この工程までで十分綺麗になります。

はじめのころの僕

塗りすぎてました。薄塗りで良いのです。

ポイント!

カカトの内側から塗り始めること

履きジワに沿って塗り込むこと

片足に米粒2〜3粒分くらいで良い

⑤ワックスで鏡面磨き(キズ予防とツヤ出し)

鏡面磨き・ハイシャインと呼ばれる工程です。ここは省いても構いません。お好みで行いましょう。

ワックスをつま先を中心に塗ることで、傷の予防になります。

また、靴が光ってかっこ良く仕上がります。

靴磨きの中で一番奥深い部分で様々なコツが必要になるので詳しい手順はここでは割愛しますが、気になる方は以下の記事をご覧ください。

鏡面磨き・ハイシャインの方法

2019.09.22

以上で革靴の表面(アッパー)のケアは終了です。

これで表面は綺麗になりましたが、靴を履いていると靴の中に汚れが溜まっていきます。

また、レザーソールであれば靴底のケアも必要になります。順にご説明していきます。

⑥靴の中のケア

靴を履いていると、靴の中のつま先部分にホコリが溜まっていきます。

ソックスの繊維などがどんどん溜まっていくわけです。

これを放っておくと、カビが生えてしまう場合もあるので注意が必要です。

【ホコリを取ってカビや臭い防止】

指に布を巻いてアルコールをつけ、つま先のホコリを掻き出します。

割り箸などの長さがあるものを使ってもいいです。

この時に中敷・ライニング(革の内側部分)もアルコールで拭きましょう。

はじめのころの僕

まさにつま先部分からカビが生えた経験があります。

つま先の汚れを取るという考えが全く頭になかったので、その時原因がなんなのかすぐに判断できませんでした。

つま先部分を触ってみると、ホコリが汗で湿っていました。。。カビの元です。

アルコールを使って拭いて、乾かしてを繰り返し、何とかカビを除去できました。

ポイント!

アルコールで除菌すること

雨に塗れてしまった時、つま先のホコリを気にすること

⑦靴底のケア

レザーソールであれば、定期的にソールのメンテナンスが必要です。

メンテナンスを行っていれば、ソールの減りが軽減されます。

乾燥していると摩耗が激しくなってしまうので、革の栄養分である油分を入れてケアをしましょう。

【オイルでソールの保湿】

手順1

布にクリーナーを多めにつけて、ソールの汚れを取り除きます。

布は使い古したTシャツや靴下で大丈夫です。

クリーナーはソールが湿るくらいにたくさん使いましょう。

手順2

タピールのレーダーオイルを塗ります。

レーダーオイルは瓶の中で油分と酢が分離しているのでしっかり振ってから取るようにしましょう。

取り方は瓶を布で塞いで、サッと逆さにして布に一度当てましょう。布が湿るくらいで十分な量です。

この後5分ほど置いて乾かします。

手順3

ペネトレイトブラシの持ち手部分を使って繊維を引き締めます。

繊維を引き締めることで、摩耗を減らすことができます。

購入した時のようにツルツルになったら完成。

左が引き締め後です。

ボソボソしていたソールがツルツルに!このケアはやってみると思いのほか楽しいですよ。

はじめのころの僕

レザーソールのケアは何にもしていませんでした。

そのせいか、穴が開くのが早くてハーフラバーの修理によく出していました。

デリケートクリームを使ってケアしていた時もありましたが、レーダーオイルの方が断然効果あります。

油分が大事なようです。

ポイント!

クリーナーは多めに使うこと

ソールの繊維をしっかり引き締めること

靴磨きの頻度

革の状態によって変わってきますが、頻繁に磨く必要はありません。

フルメンテナンスは半年に1回程度

フルメンテナンス(上で紹介した一連の磨き)の頻度は半年に一回程度で十分です。(週に一回履く計算)

何度も靴磨きで行うとあまり革によくないのと、履いた後に必ずブラッシングと乾拭きを行えば靴の艶が持続するからです。

しかし期間に関係なく雨に塗れた時や、汚れが目立ったら行いましょう。

履いて帰ってきたら必ず行うケア

シューキーパーを入れる

ブラッシング

乾拭き

外を歩くだけでホコリが靴に付着します。このケアだけで靴の艶が持続して綺麗な状態が続きます。

雨に濡れたら

自然乾燥

フルメンテナンス

フルメンテナンスをする前に靴に新聞紙などを詰めて自然乾燥させてから行いましょう。

革に小傷ができたら

ブラッシング

乾拭き

普段ケアしてある靴であれば、ブラッシングと乾拭きである程度カバーできます。

ブラッシングはホコリ落としとクリームを伸ばす用のブラシを両方使用します。

靴磨きの店舗

バーカウンタータイプの靴磨き屋が流行っています。

チェーンの靴修理屋でも靴磨きのサービスをやっています。

東京の有名店

【Brift H】

靴磨きブームの立役者長谷川さんの青山に構えるお店。

https://brift-h.com/

【靴磨き本舗】

靴磨きの老舗店

http://www.kutsumigakihonpo.jp/

【千葉スペシャル】

有楽町のサラリーマンに人気のふらっと寄れる靴磨き屋

https://www.kotsukaikan.co.jp/clinic_service/service/307/

大阪の有名店

【TWG】

日本一の靴磨き職人石見さんのお店

https://www.twtgshoeshine.com/

名古屋の有名店

【GAKU PLUS】

クラウドファンディングで資金調達をして作ったお店。

https://www.gakuplus.net/

全国 ミスターミニット

日本で最も有名な靴修理のチェーン店

https://www.minit.co.jp/shopsearch/

料金の相場

いくつかのコースが設定されている場合がほとんどです。

お店によって変わってきますが、だいたい以下の相場になっています。

クイック磨き(ブラッシンング〜クリーナー〜クリーム)

1500円程度

鏡面仕上げ(ブラッシング〜クリーナー〜クリーム〜鏡面)

3000円程度

靴磨きの本

長谷川さんの「靴磨きの本」が最も有名です。

こちらの記事で他の本含め紹介しています。

靴、靴磨きに関するおすすめの本をリストアップ

2019.02.06

最後に

靴磨きをしていると、靴の状態を把握することができます。

例えば、トップリフトが減っていて修理のタイミングに気づくことがあります。

この気づきによって、より長くその靴を履くことができるので靴磨きは定期的に行っていきましょう。

今回の記事はフルメンテナンスと言っていますが、紹介しれていないケアもあります。

「コバの手入れ」、「靴紐の交換」、「修理に出すタイミング」も大切ですのでこちらの記事も合わせてご覧ください。

ワックスとヤスリを使ったコバの手入れ

2019.01.08

靴紐を新しくすると革靴が美しくなる。ハイクオリティーな靴紐を紹介

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