靴クリームを17種類を比較して順位をつけました。全て実際に革靴で磨いて検証しています。
靴クリームは種類がたくさんあって、どれを選んだらいいかわからない!と思っている方。
「塗りやすさ」「磨きやすさ」「艶の強さ」「着色力」「香り」などそれぞれで点数をつけたので、目的にあったクリームを選ぶことができます。
革靴クリームの選び方・色の選び方
クリームの種類や役割で選ぶ
クリームにはいくつかの種類があり、それぞれ役割が異なります。そのため、役割によって適切なクリームを選びましょう。
3つの役割
- 保湿・栄養補給
- 艶出し
- 補色
靴クリームには以上の3つの役割があります。
革の潤いを保つために「①保湿・栄養補給」をして、靴をきれいに見せるために「②艶出し」をして、本来の色を保つために「③補色」をします。
ただし、クリームの種類によってどの役割があるのか異なります。クリームの種類とそれぞれの役割を説明していきます。
乳化性クリーム
乳化性クリーム(色付き)は「①保湿・栄養補給」「②艶出し」「③補色」3つの役割があります。
3つの役割をバランスよく備えているのが特徴。テクスチャーは柔らかめです。
- ブートブラック シルバーライン
- M.モゥブレィ シュークリームジャー
油性クリーム
油性クリーム(色付き)は「①保湿・栄養補給」「②艶出し」「③補色」3つの役割があります。
艶出しと補色の役割に優れているのが特徴。テクスチャーは硬めです。
- サフィールノワール 1925
- ブートブラック アーティストパレット
無色の保湿クリーム
無色の保湿クリームは「①保湿・栄養補給」「②艶出し」の役割があります。
ただし艶出し効果は少なめのクリームが多いです。
色付きクリームと合わせて使ったり、バッグなど革小物にも使えるタイプです。
- M.モゥブレィ デリケートクリーム
- ブートブラック リッチモイスチャー
ワックス
ワックスは「②艶出し」「③補色」の役割があります。
「①保湿・栄養補給」の効果がないわけではありませんが、ロウ分が多く含まれるため艶出しや鏡面磨きをする時に使用します。
また、乳化性クリームと合わせて使うことがおすすめです。
色の選び方
黒の靴に選ぶクリーム
当然ながら黒の靴には黒のクリームを選びましょう。黒のクリームは濃淡がないので、好きなクリームを選びましょう。
細かく言うと、黄色っぽい黒のクリームや、青っぽい黒のクリームがあります。マニアックな要素ですが、黒の色味に興味がある方はこちらの記事をご覧ください。
茶色や色物の靴に選ぶクリーム
- そのままの革の色をキープしたい場合は、ワントーン明るい色のクリーム
- 革を濃くしつつムラをだしたい場合は、濃い色のクリーム
- そのままの革の色をキープしつつ自然なムラを楽しみたい場合は、無色のクリーム
茶色や色物の革靴には以上のように、目指したい革の雰囲気に合わせて選びましょう。特にこだわりがなければ「ワントーン明るい色のクリーム」を選ぶのがベターです。
無色のクリームについて
無色のクリームはどの色の靴にも使用可能なのでとても万能です。
特に、ミュージアムカーフのようなムラのある革や、淡めの色の革、色物の革などのそのままの革の色をキープしたい時におすすめです。
目的から選ぶ、おすすめの革靴クリーム【比較表】
今回は色付きの乳化性クリームと油性クリームを比較しました。固形ワックスや色の付いていない保湿クリームは比較対象外です。
靴クリームの評価軸・順位付け・検証方法
靴クリームを使用する上で、「塗りやすさ」「磨きやすさ」の2つの重要な評価軸と、その他の評価軸を含め総合的に判断して順位を決めました。
また、全てのクリームで実際に革靴を磨いて検証しました。
【2つの重要な評価軸】
- 塗りやすさ
- 磨きやすさ
【その他の評価軸】
- 艶の強さ
- 着色力
- 色展開
- 価格
- 香り
など
2つの重要な評価軸「塗りやすさ」の検証について
指で塗布して、塗りやすさを評価しました。小さなブラシや布で塗布する方法もありますが、クリームの質感をより感じることができる方法を選びました。
柔らかいクリームは塗りやすく、硬いクリームは塗りにくい傾向があります。
2つの重要な評価軸「磨きやすさ」の検証について
クリームを塗った後の磨き上げまでの容易さを評価しました。つまり「ブラッシング」→「乾拭き」の工程の容易さです。
「ブラッシング」を少ししただけで艶が出始めるクリームや、数回の「乾拭き」で余ったクリームの拭き取りができるクリームがあります。
その他の評価軸「艶の強さ」の検証について
「クリーム塗布→ブラッシング→乾拭き」で磨き上げた後の艶の強さを評価しました。
ただし、艶の強さは好みもありますので、強いから良いクリームというわけではありません。
その他の評価軸「着色力」の検証について
ヌメ革に塗り込んで、着色力の強さを評価しました。
おすすめの革靴クリーム【比較表】
今回は色付きの乳化性クリームと油性クリームを比較しました。固形ワックスや色の付いていない保湿クリームは比較対象外です。
商品 | 商品名 | 塗りやすさ | 磨きやすさ | 艶の強さ | 着色力 | 香り | 色展開 | 容量 | 価格(税込み) | 10mlあたりの価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | M.モゥブレィ シュークリームジャー | 蜜蝋のような甘い香り、少しクセがある | 60色 | 50ml | 1,100円 | 220円 | ||||
2位 | サフィールノワール 1925 | 少しの柑橘系っぽく、濃厚でまったりした香り | 14色 | 75ml | 2,640 円 | 352円 | ||||
3位 | ブートブラック シルバーライン シュークリーム | 石油っぽい香り | 40色 | 55ml | 880円 | 160円 | ||||
4位 | コロニル1909 シュプリームクリームデラックス | 石鹸のような爽やかで良い香り | 7色 | 100ml | 3,080円 | 308円 | ||||
5位 | コロニル アニリンクリーム | 柑橘系+石鹸のような爽やかで良い香り | 2色 | 50ml | 1,650円 | 330円 | ||||
6位 | ヴィオラ シュークリーム | 柑橘系のまろやかな香り | 42色 | 35ml | 880円 | 251円 | ||||
7位 | アルコット レザーモイスチュア | 爽やかなハンドクリームにありそうな香り | 36色 | 50ml | 1,100円 | 220円 | ||||
8位 | イングリッシュギルド ビーズリッチクリーム | 柑橘系の強めの香り | 7色 | 120ml | 3,080円 | 256円 | ||||
9位 | M.モゥブレィ プレステージ クリームナチュラーレ | 爽やかでほのかな良い香り | 7色 | 80ml | 2,200円 | 275円 | ||||
10位 | ブートブラック シュークリーム(BBクリーム) | 石油っぽい香り | 37色? | 55ml | 1,320円 | 240円 | ||||
11位 | FAMACO シルキーレザークリーム | 蜜蝋のようなまったり甘い香り | 9色 | 75ml | 1,320円 | 176円 | ||||
12位 | ブートブラック アーティストパレット | 甘い濃厚な香り | 20色 | 35ml | 2,200円 | 629円 | ||||
13位 | ライオン靴クリーム本舗 エクセレントクリーム(ミニ) | フローラルの良い香り | 15色 | 40ml | 770円 | 193円 | ||||
14位 | YAZAWA シュークリーム | フローラルの良い香り | 3色 | 45ml | 770円 | 171円 | ||||
15位 | コロンブス レザリアンゴールド | 石油っぽい香り | 50色 | 25ml | 880円 | 352円 | ||||
16位 | サフィール ビーズワックスファインクリーム | ほのかに杏仁豆腐のような香り | 78色 | 50ml | 1,210円 | 242円 | ||||
17位 | M.モゥブレィ デリケートクリーム(ブラック) | 爽やかな香り、デリクリ無色と同じ | 2色 | 60ml | 1,320円 | 220円 |
総合力で選ぶならこの3つ
艶の強さで選ぶならこの3つ
着色力で選ぶならこの3つ
それぞれのクリームについて詳しく説明していきます。
おすすめの革靴クリーム17種類レビュー
1位:M.モゥブレィ シュークリームジャー
総合力ナンバーワン!
伸びが良く、磨きやすく、磨いた後は靴の表面がややサラッとします。すっと革に浸透していくためムラなく塗り込むことができます。初めて靴磨きをする方でも綺麗に磨くことができるはずです。
色展開も豊富かつリーズナブルな価格、店舗でも取り扱いが多い商品なので、一度使ったらリピートしたくなるクリーム。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 蜜蝋のような甘い香り、少しクセがある |
色展開 | 60色 |
容量 | 50ml |
価格(税込み) | 1,100円 |
10mlあたりの価格 | 220円 |
2位:サフィールノワール 1925
塗り心地も磨き心地も良く、ギラっとした艶が魅力な、靴磨き好きにも愛用者が多いクリーム。艶が強いと鏡面磨きをする前のベースの磨きとしても大活躍。ラグジュアリーで濃厚な香りも魅力の一つで、さすがフランスのブランドといったところ。
また、乳化性ではなく油性クリームなので、蒸発して固まることもなく何年経っても使い心地が変わりません。2,000円以上しますが、量と劣化のしにくさを考えるとコスパがいいと思います。
乳化性のクリームをいくつか使った後に是非試して欲しいクリームです。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 少しの柑橘系っぽく、濃厚でまったりした香り |
色展開 | 14色 |
容量 | 75ml |
価格(税込み) | 2,640円 |
10mlあたりの価格 | 352円 |
3位:ブートブラック シルバーライン シュークリーム
塗り心地が良く、しっかりと艶が出ます。着色力も優れているため、とてもバランスの取れたクリーム。
色展開も多いので、色物の靴にも合うクリームが見つかるのは嬉しいところ。M.モゥブレィのシュークリームジャーと並んでメジャーな商品で、比べると少し硬めで着色力は高いです。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 石油っぽい香り |
色展開 | 40色 |
容量 | 55ml |
価格(税込み) | 880円 |
10mlあたりの価格 | 160円 |
4位:コロニル1909 シュプリームクリームデラックス
デリケートクリームと同じくらいみずみずしさがあり、伸びが良くて塗り心地が良いです。少しのブラッシングと乾拭きで仕上げられ、短時間で磨けます。
配合されているフッ化炭素樹脂の影響か磨くとサラサラに。このサラサラな仕上がりは革小物にも向いているので、無色を一つ持っていると何かと便利です。
ただしワックスが乗り難い。そのため、クリームだけで仕上げることが多い方におすすめします。少々価格が高いのが難点ではありますが、蓋がしっかり閉まるので水分の蒸発がなく数年にわたって使用できます。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 石鹸のような爽やかで良い香り |
色展開 | 7色 |
容量 | 100ml |
価格(税込み) | 3,080円 |
10mlあたりの価格 | 308円 |
5位:コロニル アニリンクリーム
プルプルの質感で伸びがとてもいいです。素直に革にクリームが浸透していくような使い心地。ブラッシングも乾拭きも少しするだけで艶が出てサラサラになる。質感も仕上がりも同ブランドの1909シュプリームに似ています。
地味なパッケージと裏腹に、とても良いクリームです。靴磨きをしたことがない方でもきっと綺麗に磨けるので、一つ目のクリームにもおすすめです。
色展開が少ないのは残念ですが、黒と無色で探している方は是非試して欲しいクリーム。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 柑橘系+石鹸のような爽やかで良い香り |
色展開 | 2色(ブラック、ニュートラル) |
容量 | 50ml |
価格(税込み) | 1,650円 |
10mlあたりの価格 | 330円 |
6位:ヴィオラ シュークリーム
伸びが良くてしっかりと艶も出る。着色力もありバランスが取れている。シュークリームジャーとブートブラックの中間のような使い心地です。
柑橘系のまろやかな香りが良く、容器のコンパクトさも良い、ブリキの蓋を開ける時のガラスの容器に擦れる音も良い。
パッケージが地味なせいかあまり目立たない存在ですが、個人的には好きなクリーム。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 柑橘系のまろやかな香り |
色展開 | 42色 |
容量 | 35ml |
価格(税込み) | 880円 |
10mlあたりの価格 | 251円 |
7位:アルコット レザーモイスチュア
プルプルとした質感で、どこまででも伸びてしまいそうな塗り心地です。このクリームは初めて使ったのだが、塗り心地の良さにびっくりしました。
靴やバッグをたくさん持っている女性向きに作られた商品のようで、他のブランドにはない色展開が魅力。例えば、コーラルピンク、グレージュ、ライトグレーなど女性の靴やバッグ特有の色が豊富にあります。仕方なく無色を使っていた方、ぴったりの色が見つかるかも。
とても良いクリームではありますが、特殊な色が多いので7位の順位。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 爽やかなハンドクリームにありそうな香り |
色展開 | 36色 |
容量 | 50ml |
価格(税込み) | 1,100円 |
10mlあたりの価格 | 220円 |
8位:イングリッシュギルド ビーズリッチクリーム
伸びが良くないので気持ち多めに取らないと塗り難いです。
ただ、少しブラッシングするだけで瞬く間に艶が出ます。乾拭きもサラッとするだけでクリームが拭き取れてしまいます。伸びが悪いクリームは大抵磨きに時間がかかってしまうのですが、このクリームは違いました。
そして表面がサラサラとするのでホコリの付着も軽減できます。また、着色力も強く補色に向いています。艶の感じはクレム1925にテカリを加えたイメージ。クレム1925愛用者はこれも好きかも。
価格が高いのと、塗り心地の面でこの順位です。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 柑橘系の強めの香り |
色展開 | 7色 |
容量 | 120ml |
価格(税込み) | 3,080円 |
10mlあたりの価格 | 256円 |
9位:M.モゥブレィ プレステージ クリームナチュラーレ
柔らかめのゼリーのようなプルプルとした質感で、同ブランドのシュークリームジャーよりさらに塗りやすい。仕上がりの艶は少し弱く感じるが、自然な艶を出したい時にとてもいいです。
有機溶剤も使用いていない革に優しい自然派クリーム。香りも良くて女性にもおすすめできます。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 爽やかでほのかな良い香り |
色展開 | 7色 |
容量 | 80ml |
価格(税込み) | 2,200円 |
10mlあたりの価格 | 275円 |
10位:ブートブラック シュークリーム(BBクリーム)
シルバーラインと比べて、塗り心地がやや悪い、艶は少し強く感じ、クリームの柔らかさはほとんど同じ、着色力は低かった。新品で比較したが、この結果が正しいかは判断が難しいですが。。。
シルバーラインと同じように使い心地は良くバランスの取れたクリームであるとは言えます。
ただ、そこまで大きな違いはなかったので、価格もリーズナブルなシルバーラインの方がおすすめです。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 石油っぽい香り |
色展開 | 37色? |
容量 | 55ml |
価格(税込み) | 1,320円 |
10mlあたりの価格 | 240円 |
11位:FAMACO シルキーレザークリーム
塗り心地は良いですが、しっかりとブラッシングと乾拭きが必要です。強めの艶が出るのが魅力。
靴クリームとしては珍しいチューブタイプで、蓋が2段階になっていて、チューブを押すと蓋と一体になったスポンジにクリームが染み込み、そのまま靴に塗ることができる2WAYで使えるクリームです。
また、チューブタイプの容器に入っているとクリームが極めて乾燥しにくいので、数年にわたって使用できます。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 蜜蝋のようなまったり甘い香り |
色展開 | 9色 |
容量 | 75ml |
価格(税込み) | 1,320円 |
10mlあたりの価格 | 176円 |
12位:ブートブラック アーティストパレット
塗り心地も良くて、艶がよく出る油性のクリーム。クレム1925を意識して作られたと思われ、使い心地はほぼ同じですが、よりみずみずしい艶が出ます。
とても良いクリームだとは思いますが、10mlあたり600円を超えて割高で、Amazonで販売されていないのがネック。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 甘い濃厚な香り |
色展開 | 20色 |
容量 | 35ml |
価格(税込み) | 2,200円 |
10mlあたりの価格 | 629円 |
13位:ライオン靴クリーム本舗 エクセレントクリーム(ミニ)
少し硬めの質感で、そこまで伸びは良くなかったです。磨き上げると、光すぎず自然な艶が出ます。
香りがとてもいいのが高ポイント。靴クリームらしい石油っぽさや、蜜蝋っぽさは一切なく柔らかくいい香り。磨きやすくはないが、香りを重視する方にはおすすめです。
ちなみにミニサイズは最近出たばかりだと思われます。通常サイズは量が多く色展開も少ないので、このミニサイズは買いやすくて良いです。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | フローラルの良い香り |
色展開 | 15色 |
容量 | 40ml |
価格(税込み) | 770円 |
10mlあたりの価格 | 193円 |
14位:YAZAWA シュークリーム
粘度があり硬めの質感です。そのため伸びが良くなく、しっかりとブラッシングをしてあげないと乾拭きで布が引っかり繊維が残ってしまいます。ただ、丁寧に磨いてあげるとしっかりとした艶が出ます。
YAZAWAのような硬めのクリームは着色力が高いので部分的な補色に向いています。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | フローラルの良い香り |
色展開 | 3色(ブラック、ニュートラル、ダークブラウン) |
容量 | 45ml |
価格(税込み) | 770円 |
10mlあたりの価格 | 171円 |
15位:コロンブス レザリアンゴールド
やや磨きにくさは感じますが、塗り心地も艶も平均的で、ザ・ベーシックなクリーム。
ダイアナ、カネマツなどの婦人靴店にも売っていて、入門クリーム的な立ち位置ですが、使い心地はやや玄人向けだと感じました。
コロンブスのロングセラー商品で、最近パッケージが変わって「レザリアン」の文字がなくなったのはちょっと寂しい。そして量が少なくなりました。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 石油っぽい香り |
色展開 | 50色 |
容量 | 25ml |
価格(税込み) | 880円 |
10mlあたりの価格 | 352円 |
16位:サフィール ビーズワックスファインクリーム
塗り心地がイマイチで多めに塗ってしまう。そうなるとブラッシングにも乾拭きにも時間がかかってしまう。玄人向けな使い心地です。
また、ジャムの蓋によくあるツイスト式のキャップなので、密閉性が悪くていつの間にか水分が蒸発して硬くなってしまう。サフィールには申し訳ないですがあまりおすすめできません。
ただ、着色力が高くて補色には向いています。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | ほのかに杏仁豆腐のような香り |
色展開 | 78色 |
容量 | 50ml |
価格(税込み) | 1,210円 |
10mlあたりの価格 | 242円 |
17位:M.モゥブレィ デリケートクリーム(ブラック)
伸びの良さや、革に浸透していく感覚はニュートラルと同じ。塗り心地最高。
磨き上げはほんのり艶が出る程度なので、カジュアル使いであまり艶を出したくない革靴に向いています。
ただ、着色力がかなり弱いのであくまで色付きクリームとしての立ち位置ではかなり微妙に感じた。
塗りやすさ | |
磨きやすさ | |
艶の強さ | |
着色力 | |
香り | 爽やかな香り、ニュートラルと同じ |
色展開 | 2色(ブラック、ニュートラル) |
容量 | 60ml |
価格(税込み) | 1,320円 |
10mlあたりの価格 | 220円 |
番外編:おすすめの保湿クリーム
「保湿・栄養補給」「艶出し」「補色」の3つも役割がある色付きのクリームを紹介してきました。
ここでは「保湿・栄養補給」を目的とした、クリームを紹介します。
M.モゥブレィ デリケートクリーム
油分量が多くなく、塗り心地もいいので、日常的に使う保湿剤としてはナンバーワンだと思います。
油分、ロウ分はあまり強くないので肌に直接触れる部分に塗ってもベタつきがありません。
アッパーに塗るのであれば、デリケートクリームを塗った後に通常の靴クリームを塗ってツヤを出すといいでしょう。
ブートブラック リッチモイスチャー
デリケートクリームと比較すると油分量とロウ分が少し多く入っていると思います。そのため、保湿効果がより期待できます。
デリケートクリームよりもモチっと仕上がり、しっかりと栄養が補給できている気がします。
無臭で、使い心地もよくて、仕上がりもいいので栄養クリームとして最高級のものと言えます。
革靴クリームはどこに売っている?
通販サイト・ECショップ
- Amazon
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
言わずもがなですが、ネットで買うのが楽です。靴クリームの価格的には、送料取られないAmazonが買いやすいです。
靴専門店
- REGAL
- ABCマート
- 東京靴流通センター
など。ただし取り扱い商品は限られています。
靴修理屋
- ミスターミニット
- Riat
- 靴専科
など。ただし取り扱い商品は限られています。
百貨店の靴売り場
- ISETAN
- 三越
- 高島屋
- 阪急
など。大きな店舗であればそれなりの種類があります。
ホームセンター・雑貨店のシューケアコーナー
- 東急ハンズ
- Loft
など。店舗によりますが、東急ハンズは種類は豊富で、複数ブランド置いてある傾向。特に新宿店はかなり豊富です。
革靴クリームの使い方・塗り方
革靴クリームの塗り方
- 布で塗る
- 専用ブラシで塗る
- 指で塗る
革靴クリームの塗り方は以上の3つがあります。それぞれのメリットデメリットとおすすめの塗り方を説明します。
おすすめの塗り方は?
それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
方法 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
---|---|---|---|
①布で塗る | ・指が汚れない | ・クリームを多く消費する ・布の繊維が残りやすい | |
②専用ブラシで塗る | ・指が汚れない ・素早く薄く塗布できる ・革の継ぎ目などにも塗布しやすい | ・色別で揃える必要がある | |
③指で塗る | ・クリームが浸透しやすい ・革のコンディションを把握できる | ・指が汚れる |
以上のようなメリットデメリットがあり、「②専用ブラシで塗る」が最もおすすめです。
特に革の継ぎ目やコバの隙間にもブラシの毛が入り、満遍なくクリームを塗布できるのは嬉しいポイント。
専用ブラシはこちらのペネトレイトブラシがおすすめです。
個人的には「③指で塗る」ことも多いです。革の乾燥している部分を指で感じることができるので、丁寧に磨きたい時は指で塗っています。
革靴クリームの使い方
靴クリームには「保湿・栄養補給」「艶出し」「補色」の3つの役割があります。
10回履いたら1度靴クリームを入れて手入れをすることで、3つの役割のおかげでコンディションを保つことができます。
革靴クリームの使い方・手順
- シューキーパーを入れる
- 馬毛ブラシでホコリを落とす
- クリーナーで汚れ落とし
- クリームで栄養補給
- 豚毛ブラシでクリームを馴染ませる
- ネル布で乾拭き
靴クリームを入れる前に、クリーナーで古いクリームや汚れやを落とす必要があります。これを怠るとクリームが厚塗りになってしまいひび割れに繋がることがありますので注意しましょう。
詳細はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ:おすすめの革靴クリーム
選び方、塗り方も含めて、おすすめの靴クリームについて紹介しました。
以下の評価軸を元に、実際に磨いて比較しました。
【2つの重要な評価軸】
- 塗りやすさ
- 磨きやすさ
【その他の評価軸】
- 艶の強さ
- 着色力
- 色展開
- 価格
- 香り
など
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